「未来ビジョン 元気出せ日本!」
過去の番組ラインナップ
毎回、政治・経済をメインテーマに、専門家をゲストに招き、日本と世界の未来について、生島とのスタジオトークを展開する番組。3年半で181回放送しました。
下の一覧表から、すべての番組がご覧いただけます。
出演者
- 司会
- 生島ヒロシ
- アシスタント
- 千綿舞子(2010年4月3日 – 2012年9月29日)
- 橋浦多美(2012年10月6日 – 2013年9月28日)
放送時間
- 2010年4月3日 – 12月25日
- 毎週土曜 22:30 – 23:00
- 2011年1月8日 – 2013年9月28日
- 毎週土曜 18:30 – 19:00
放送内容 各番組のサムネイルをクリックしてください。
2010年
回 | 放送日 | タイトル | ゲスト |
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4月3日 | ロボット産業で未来を拓く!
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ゲスト:古田貴之(千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター所長 日本の未来の繁栄には欠かせないロボット産業の最先端技術とその志を語ってもらいます。 |
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2 | 4月10日 | リニアが日本を加速する |
ゲスト:森地茂(政策研究大学院大学教授) リニア新幹線の普及は時間を買うことにつながる。東京名古屋間40分のスピードが日本の産業振興にどんな効果があるか。リニアが日本をどう加速するかについて語ってもらいます。 |
3 | 4月17日 |
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ゲスト:矢部孝(東京工業大学教授) 環境破壊が進んでいる現在、エネルギー自給率を上げるには、石油に頼らずに作り出せるエネルギーが必要になってきます。石油に代わるエネルギー源として近年注目されているのは何か?また、その開発にも注目していきます。 |
4 | 4月24日 | ニッポン開国 |
ゲスト:坂中英徳(移民政策研究所所長、元東京入国管理局局長 1990年に比べ2025年には30パーセント近く労働者数が減ると予測されている。労働力が不足により、今後、どういった問題が生まれてくるのか・・・。 |
5 | 5月1日 | 日米安保は必要か?
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ゲスト:田母神俊雄(軍事評論家、元航空幕僚長) 今回は普天間基地移設問題でも焦点となっている日米安保を中心に日本の今後の安全保障のあり方をじっくりと模索していきます。 |
6 | 5月8日 | 公立病院を立て直せ |
ゲスト:渡辺幸子(株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン代表取締役社長) 昨今、公立病院の赤字が問題となっています。どのように再生して、存続させるのか、閉鎖すべきなのか。今回は「病院改革」をテーマに公立病院の赤字原因について考えます。 |
7 | 5月15日 | 個人マネーが経済を救う |
ゲスト:澤上篤人(さわかみ投信株式会社代表取締役社長) なぜ市場にお金がうまく回らないのか?これまでの間接金融に頼ってきたことへの問題点を考えるとともに、中小企業の新たな資金調達の選択肢として、個人マネーを動員した直接金融の活用で、第二の松下、第二のソニーを育てる未来ビジョンを探る。 |
8 | 5月22日 | ママさんパワー活用術 |
ゲスト:駒崎弘樹(NPO法人フローレンス代表理事) 20代、30代の若い世代では共働きが多いが、彼らが子どもを生み育てようとした場合、働いている間に子どもを預かってくれる施設があるかが大きな問題になる。仕事と育児を両立させる社会的なインフラ整備を通して、労働力・少子化の改善する糸口を見つめる。 |
9 | 5月29日 | 野菜は工場で作られる |
ゲスト:嶋村茂治(株式会社みらい代表取締役) 低い食料自給率、従事者の高齢化…日本の農業は様々な問題を抱えている。植物工場は日本の農業再生の切り札になるのか?そして、普及のためのポイントとは?その可能性を探る。 |
10 | 6月5日 | 無税国家ニッポン |
ゲスト:斎藤精一郎(社会経済学者・エコノミスト) 「増税なくして日本はたちゆかない」という世論はホントウなのか?「無税国家」という一見突飛なアイデアを示して、一旦、常識を白紙にし、「減税による景気回復」「国家が収入を上げる」等の可能性を探る。 |
11 | 6月12日 | 国家戦略、宇宙開発 |
ゲスト:青木節子(慶應義塾大学総合政策学部教授) 宇宙という領域。現代では、世界の国家において、とても重要な位置づけがなされている。各国は競って宇宙開発に乗り出している。日本も積極的に開発に乗り出し、国力を高め、国際的な立場を強めなければならない。先進国であり続けるために。 |
12 | 6月19日 | 世界に誇れる日本の医療を! | ゲスト:亀田信介(亀田総合病院院長) なぜ入院すると、普段、利用しているレベルのサービスが受けられなくなるのか?病院はサービスの質をもっと向上できるはず。また、混合診療を認めるなど、医療の規制緩和によって、患者は今まで以上によい治療を受けられるようになるはずだ。 |
13 | 6月26日 |
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ゲスト:渡部昇一(上智大学名誉教授) 「温故知新」~故きを温めて、新しきを知る。日本の未来ビジョンを考える上でも、過去の叡知を振り返る中で、何かの指針を得る。古典的名著をひも解きながら、今の日本のあり方を見つめ直す。 |
14 | 7月3日 | 教育再生プロジェクト |
ゲスト:渡邉美樹(郁文館夢学園理事長) 国際学力の調査の結果、日本の学力低下問題は明白。教育の現場で今、起きている現象とこれからの進むべき方向を探る。 |
15 | 7月10日 | ニッポンの空を変える | ゲスト:中条潮(慶應義塾大学商学部教授) 航空自由化の波、独自性を打ち出していく航空会社。そして日本に90以上ある空港。空港の8割は基本的収支が赤字である。空港があっても、そこに行く理由がなければ利用はしない。赤字のままの空港か、黒字化する空港か。鍵は地域経済の発展にあり。 |
16 | 7月17日 | 高齢者パワーを生かせ |
ゲスト:森下篤史(株式会社テンポスバスターズ会長) 厚生労働省は明治以来、65歳以上を「老年人口」として、「従属人口」つまり“他の人に養ってもらうべき人々”に分類している。平均寿命が80歳以上を超えた現代において、果たして65歳以上を一くくりに「老人」として社会の外に置いてしまっていいのだろうか?高齢者パワーを活かして発展する未来ビジョンはあり得ないのか?その可能性を探る。 |
17 | 7月24日 | Made by Japanese 世界から求められるニッポン 農業 |
ゲスト:昆吉則(株式会社農業技術通信社 代表取締役、「農業経営者」編集長) 農業界でタブー同然のニッポン農業の海外進出。だが、折りしも日本食ブーム。世界各地で日本食文化が楽しまれている事実がある。とすれば、海外の適地に生産拠点を構える事は合理的なはずです。工業製品で培われたMade in Japanから、日本の農業経営者が手掛けるMade by Japaneseの農産物で世界中の人々を魅了する未来を描く。 |
18 | 7月31日 | アジアの人材を呼び込め
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ゲスト:是永駿(学校法人立命館副総長、立命館アジア太平洋大学学長) 経済のグローバル化が進む中、日本企業はアジアの新興国市場に活路を見出そうとしている。その際、その国の留学生は力強い人材になるはずだ。しかし、日本は世界で繰広げられる優秀な留学生獲得競争で出遅れている。もはや優秀な人材に国境はない時代。だからこそ今、日本の大学にも、海外から優秀な人材をいかに呼び込むかが問われている。 |
19 | 8月7日 | インフレ目標で景気回復 |
ゲスト:高橋洋一(嘉悦大学経営経済学部 教授) 現在の日本経済は、政府による「デフレ宣言」にみられるように、デフレ経済下にある。そもそもデフレとは何なのか?デフレはそもそも何が悪いのか?『デフレが不況の元凶である』としたら、どうすれば克服できるのか。デフレ不況克服策としてのインフレ目標政策や政府発行紙幣の可能性を探る。 |
20 | 8月14日 | 都市開発は新しいステージへ | ゲスト:増田悦佐(株式会社ジパング・ホールディングス経営企画室シニアアナリスト) 魅力ある都市づくりこそ、経済成長の第一歩。その都市づくりとは、どのようなものなのか?今回は超高層化や大深度地下の利用でインフラを整備し人を集め、経済力のある都市にするプランを探る。 |
21 | 8月21日 | Cool Japan 日本はアニメで再興する |
ゲスト:櫻井孝昌(コンテンツメディアプロデューサー) いまニッポンのアニメやマンガがアジアや欧米の若者に影響を与えている。日本のアニメのコスプレをしてテーマソングにあわせて踊るフランス人やスペイン人、日本の女子高生の制服に憧れてセーラー服を着て街を歩くタイの女子高生など・・・。日本のアニメが世界の若者達に影響を与えている現状を通じ、世界から見た本当の日本の姿を見出すことにより、日本人が失った自信を取り戻し、日本文化をさらに世界へ広げていく方策を考える。 |
22 | 8月28日 | 観光大国JAPAN! |
ゲスト:森田健作(千葉県知事) 観光物資にも恵まれた日本がこれから観光を武器に、世界にその魅力を売り込み、観光大国になるためにはどうしたらいいのだろうか?その答えを実際に外国人観光客を増やしている自治体、観光地などの取り組みを元に考えてみる。 |
23 | 9月4日 | 世界の中での日本のあり方 | ゲスト:岡崎久彦(NPO法人岡崎研究所所長) 日本のエネルギー輸入物資の100%近くはシーレーンといわれる海上の航路を通って、日本にやってくる。その航路の安定を保っているのはアメリカであるといって過言ではない。自国への輸入物資を外国の軍隊の抑止力で守ってもらって、果たしていいのだろうか? 世界はそんな日本をどう見るか―。世界での日本のあり方について探っていく。 |
24 | 9月11日 | 塾に学ぶ「個」を伸ばす教育 | ゲスト:高嶋哲夫(作家、全国学習塾協同組合理事) 優秀な頭脳、人材を育てる事は、重要な国家戦略である。日本にも優れた才能を持った子供達は多くいる。しかし、その才能を日本の教育が、潰してしまっている。アメリカでは“個人差を認める”教育システムを採用し、様々な分野でエリートが生まれている。今後、日本でも子供達の才能を伸ばす“本当の意味のエリート教育”が必要なのではないだろうか? |
25 | 9月18日 |
ベンチャーを救うエンジェル
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ゲスト:井浦幸雄(日本エンジェルズ・フォーラム代表理事) 日本経済を元気にするために必要不可欠なのは勢いのいいベンチャー企業による 新産業の創出。その背景には起業家とエンジェルと呼ばれる投資家の役割分担が必須。 これからの時代のエンジェルのあり方と必要性について考えていく。 |
26 | 9月25日 | スポーツ大国への道 |
ゲスト:福田富昭(日本オリンピック委員会副会長) 2010年に開催されたカナダ・バンクーバー五輪では、韓国勢が金メダル6個を含むメダル数14個で総合成績5位と過去最高を記録した一方で、日本勢は金メダル0個で総合成績20位に終わった。このように、近年韓国ではスポーツ界での躍進が著しい。これまで世界的なメジャーリーガーやメダリストを輩出してきたはずの日本に、一体何が起きてしまったのか?なぜ韓国のスポーツ界が躍進を続けているのか、その強さの源泉を辿ることを通して、日本がこれからスポーツ大国になるための未来ビジョンを描く。 |
27 | 10月2日 | エンターテインメントを革新する
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ゲスト:秋元康(作詞家) 数々のテレビ番組やアーティストへの作詞提供、アイドルグループのプロデュースなど、マルチな才能を持つ秋元康さんを迎え、アイデアの生み出し方や、活躍中のAKB48の未来像、また、秋元さんから見た今の日本について語っていただく。 |
28 | 10月9日 | 医療ルネッサンス
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ゲスト:澤芳樹(大阪大学大学院教授) これまで重篤な患者に対しては移植医療が行われてきたが、ドナー不足の問題や副作用などの問題が残されている。この解決策として注目されているのが未来の医療、「再生医療」。 いまや自分の細胞の一部を用いて自分の臓器を再生治療することが出来る時代に。将来的には自分の細胞で心臓を作れるようになれるかもしれない…近年、医学の発達により注目され始めた「再生医療」の可能性を考えていく。 |
29 | 10月16日 | 藻で日本が産油国に!
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ゲスト:渡邉信(筑波大学大学院教授) 石油の代替として注目を集めているバイオ燃料。緑藻を使ったバイオ燃料は、従来のトウモロコシやサトウキビを使ったエタノールに比べても環境への問題が少ないといい、海外では既にジェット機を飛ばすことに成功したという実験結果もある。この夢のようなバイオ燃料が量産化され、石油に代わる時代が来るとしたら・・・。 |
30 | 10月23日 | 世界の頭脳を集めよ |
ゲスト:南部靖之(株式会社パソナグループ代表) シンガポールは国策として先端科学技術開発における人材、企業、また留学生の誘致に力を入れている。その結果、東南アジアの小国であるシンガポールがアジアの先端科学技術の研究開発の拠点と言われるほどになった。新しい産業の創出が叫ばれる日本において、シンガポールの政策は、まさしくお手本とするべき姿。このシンガポールの例を元にこれからの日本が目指すべき人材受け入れの形を考える。 |
31 | 10月30日 | 日本は国際競争力を高めよ 悲観論を打破する |
ゲスト:伊藤洋一(住信基礎研究所 主席研究員) 日本に蔓延する悲観論。世界の日本の評価は20年前に較べると格段に落ちている。しかし、本当の日本の実力はこんなものではないはずだ。蔓延する悲観論を打破し、日本に活力を取り戻す。 |
32 | 11月6日 | 軍拡中国と日本の防衛 |
ゲスト:山口昇(防衛大学教授)、平松茂雄(中国軍事専門家)、志方俊之(帝京大学教授) 先の中国による尖閣諸島での漁船衝突事件では、日本政府の国防に対する観念の欠落と、中国の軍国主義・覇権主義が明らかとなった。この差し迫る危機に対して日本がとるべき国防政策とは? この番組では、3人の防衛・軍事専門家に軍事大国の脅威に対する国家防衛のあり方はどうあるべきか、国防の未来ビジョンを語ってもらう。 |
33 | 11月13日 | アジアのリーダーとしての日本
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ゲスト:金美齢(評論家) 尖閣諸島での漁船衝突を皮切りに威嚇を始めた中国。しかし、日本の中国に対する対応は主権国家としての毅然たる態度に欠けたものといわざるを得ない。このような状態で、日本はアジアのリーダーとして大国・中国と対等に渡り合っていくことができるのだろうか。台湾から日本に帰化した金美齢氏をスタジオゲストに迎え、台湾人だったからこそ見える中国という国、そしてアジアの中での日本のあるべき姿を語ってもらう。 |
34 | 11月20日 | 新学校時代 |
ゲスト:大橋清貫(広尾学園理事長・学園長) 近年、私立学校を中心に教育に対する姿勢が変わりつつある。「顧客満足主義」を掲げる、元塾経営者の理事長が再建した学校。中部地方の有力企業を中心に設立された全寮制の中高一貫校。また「学校品質経営」を掲げ、学校改革に取り組む自治体がある。この番組では、新しい学校経営の形を実践している学校経営関係者をゲストに迎え、学校は誰のために存在するのか、学校の価値とは何なのかをテーマに、これからのニッポンの教育の未来ビジョンを描く。 |
35 | 11月27日 | 創造力で新しい富を生み出す
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ゲスト:ドクター・中松(発明家) 日本企業の国際特許申請件数を見てみると100社中30社がランクインしているという。実は日本は発明大国だったのだ。資源がないといわれている日本において、新たな富を生み出す創造=発明」の力により、日本が発展する未来を描く。 |
36 | 12月4日 | 新しい障害者支援 ~チャレンジドを 納税者にできる日本~ |
ゲスト:竹中ナミ(社会福祉法人プロップ・ステーション理事長) 日本では障害のある人を気の毒、かわいそうとネガティブに捉える傾向にあるが、アメリカでは「神から挑戦するチャンスを与えられた人々」という意味で「チャレンジド」と呼び、障害がありながら働いている人がたくさんいる。日本でも能力を伸ばせば仕事に就けるチャレンジドが多くいる。「チャレンジドを納税者にできる日本」をキーワードに弱者を弱者でなくする本来の福祉のあるべき姿を描く。 |
37 | 12月11日 | ありふれた素材で新機能を実現 ~現代の錬金術師~ |
ゲスト:細野秀雄(東京工業大学教授) ガラスの半導体、電気を通すセメント、超伝導が可能な鉄など・・・。一見、何のこと?と首をかしげる言葉が並んでいるが、これらの発見が応用されると、これまでにない新たな素材として資源になる。日常のごくありふれた材料を科学の目でじっくりみつめて、資源を輸入に頼ってきた日本からの転換の可能性と未来ビジョンを語ってもらう。 |
38 | 12月18日 | よみがえれ!ニッポンの翼
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ゲスト:前間孝則(ノンフィクション作家) 戦時中、日本はゼロ戦、紫電改など世界的に見ても優れた戦闘機を作ってきた。まさに航空機王国と呼ばれるにふさわしい国であった。しかし、現在の日本では旅客機を作ってはいない。グローバル化が進む時代、ますます旅客機の需要が増えると予測されている中、日本は世界に劣らず旅客機をつくり航空王国復活をなしえることが出来るのか?その可能性を探る。 |
39 | 12月25日 | いじめをなくせ!教育再生のカギ | ゲスト:加藤十八(至学館大学名誉教授) 年々深刻化するいじめ問題。その根には教育現場のいじめに対する受け止め方に問題があるのではないか。荒廃していたアメリカの学校を立て直したゼロトレランス方式の教育法と?教育現場の再生にいじめ解決の糸口がある。 |
2011年
回 | 放送日 | タイトル | ゲスト |
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40 | 1月8日 | 人が集まる地方商店街 |
ゲスト:西郷真理子(まちづくりカンパニー・シープネットワーク代表取締役) 地方各地で過疎化が進む日本。地方では人口が減り、商店街からは人が消え、シャッター商店街といわれるような街も少なくない。しかしそんな中、独自の街づくり計画により、5年間で通行量30%アップ、売上3倍増という結果を出し、劇的に生まれ変わった地方商店街が香川県にあった。地方商店街再生に成功した高松市丸亀町商店街にスポットを当て、日本の地方都市が活性する未来ビジョンを描く。 |
41 | 1月15日 | 日本を脅かす中国の国家戦略 | ゲスト:石平(拓殖大学客員教授) 尖閣諸島問題をはじめ、ロシア大統領の北方領土訪問、沖縄県知事選挙での世論など、依然として日本人の国防に対する意識は薄い。その一方で、着実に日本の領土を脅かしている中国。日本は中国をどう見るべきなのか。またそんな中国を横目に、アメリカとの関係はいかにあるべきなのか。中国の国家戦略とそれに対する日本の採るべき対策を考える。 |
42 | 1月22日 | 新たな公共事業が日本を救う
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ゲスト:森田実(森田総合研究所代表取締役) 2009年に誕生した民主党政権では「コンクリートから人へ」というキャッチフレーズの下、 公共事業への予算が削減された。また巷でも、「公共事業=悪」というようなマスコミを はじめとする論調が多く聞かれる。しかし、本当に公共事業を不要なものとして切り捨てていいのだろか?むしろ閉塞感が蔓延する日本の現状を打開する糸口が、実は公共事業にこそあり、公共事業を強力に推進する事こそが、日本を救う手だてなのではないだろうか。 |
43 | 1月29日 | ものづくり大国、ニッポンの誇り | ゲスト:橋本久義(政策研究大学院大学教授) 世界市場を席巻していた日本製品。まだまだそのブランド力は強いものがある。しかし、近年では中国や韓国などが安価な労働力を背景に低価格競争を引き起こしている。だが、日本の中小企業が持つ技術力には世界№1の製品を作り出す確かな力がある。その力を信じ、「ものづくり大国」として誇りをもつべきだ。 |
44 | 2月5日 | 夢の力で未来を切り拓け |
ゲスト:竹内真幸(清水建設株式会社「GREEN FLOAT」プロジェクトリーダー) 赤道直下の海の上に1000mのタワービルを中心とした海上都市を建設。そこは常に最適温度(26度)で空調の必要がなく、ゴミ・排水は完全リサイクル。食料自給率は100%という夢のような都市プロジェクト。実際に2025年~2030年を建設目標にしている。食料・水不足、廃棄物汚染、森林破壊等の問題も抱える中、海に目を向けたニューフロンティアは拓かれるか。 |
45 | 2月12日 | 山村を漁村に | ゲスト:山本俊政(岡山理科大学准教授) 今年初めに話題となったクロマグロの禁輸問題や、新興国の富裕層増大などを遠因とする魚の乱獲や環境汚染などで「2048年には天然の魚介類が食べられなくなる」という予測もあるほど、魚食に危機が訪れている中で、いま魚の養殖技術の進歩が著しい。そのうちのひとつが、海水魚と淡水魚を同じ水槽で育てることができる「好適環境水」。淡水だけで海水魚を養殖し、海のない農村に魚の養殖工場が立ち並ぶ、などという話が実現したら・・・。「好適環境水」によって拓ける未来の可能性を語ってもらう。 |
46 | 2月19日 | 海洋資源大国ニッポン
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ゲスト:山田吉彦(東海大学海洋学部教授) 極東の島国といわれる日本。ところが、その領海まで考慮に入れるとなんと世界第4位の大国だという。そしてその領海にはイラクの原油推定埋蔵量に匹敵する油田、原発500年分のウラン、次世代エネルギーとして注目を集めるメタンハイドレートなど、未曾有の資源が眠っているだけでなく、その捕集技術に関しても日本は世界最先端を走っているというのだ。しかしその一方で、この領海を脅かす隣国の思惑も顕在化しつつある。日本が海を守り資源大国として繁栄する未来ビジョンを描く。 |
47 | 2月26日 | “はやぶさ” 成功に見る ニッポンの宇宙開発の夢 |
ゲスト:的川泰宣(JAXA名誉教授) 小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワの微粒子を採取した。その道のりは決して平坦ではなく、様々なトラブルに巻き込まれた。しかし、「はやぶさ」には「自律機能」により、トラブルを自動で解決する機能が搭載されていた。その最先端技術、技術を支える日本の中小企業。そして、国や民間が宇宙開発を行うメリットとは何か? |
48 | 3月5日 | ニッポンが危ない! 安全保障と防衛政策 |
ゲスト:森本敏(拓殖大学 海外事情研究所所長) 尖閣諸島沖の中国漁船激突、北朝鮮による韓国砲撃と激震が続いた東アジア情勢は、今後もさらに緊迫が続いていく可能性が高い。こうした中、日本の優先課題は、在日米軍の抑止力の役割を考え、普天間基地移設問題を速やかに解決し、日米同盟を再強化することである。安全保障上の脅威が高まってきた日本が持つべき防衛政策とは? |
49 | 3月19日 | 日本を経済復活させる成長戦略
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ゲスト:加藤寛(嘉悦大学学長) 長引くデフレ不況。2010年に民主党政権が「新成長戦略」を打ち出したが、その戦略への国民の期待は薄い。デフレを解消し、日本経済を成長軌道に乗せ、日本が経済大国として復活するために必要なこととは一体何か? |
50 | 3月26日 | 地域と共に歩むJリーグ
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ゲスト:川淵三郎(日本サッカー協会名誉会長) 今や日本でも1位2位の人気を争うスポーツとなったプロサッカー「Jリーグ」。一昔前まではスポーツといえば野球が人気で、サッカーにプロリーグはなくテレビ放送もほとんどされないような状況だったが、今ではワールドカップ常連国として国民的スポーツとして野球と人気を二分するまでになった。そんなJリーグの成長のカギは「地域密着型」の運営スタイルにあったという。プロサッカーリーグの成功に至る様々な苦労を振り返りながら、これからのプロスポーツが社会において担う役割を探る。 |
51 | 4月2日 | 1周年スペシャル企画 未来ビジョン総集編 |
これまで未来ビジョンで放送された50回から千綿舞子が独自に選んだものをダイジェストで紹介。当時を振り返りながら、改めて、ニッポンを元気にするというテーマを再確認する。 |
52 | 4月9日 | 安売りから 高品質・高付加価値へ |
ゲスト:遠藤功(株式会社ローランド・ベルガー日本法人会長) 牛丼、シーンズ、低価格PB(プライベートブランド)に代表される安売り競争と価格破壊がデフレに拍車をかけている日本の経済。価格以外に差別化を図れない「コモディティ化」の流れが止まらない。しかし日本企業が国際競争力を取り戻すためには、目先の安売り競争に勝ち抜くことではなく、高品質・高付加価値の商品やサービスを誇る「日本品質」の追究にこそあるのではないだろうか。 |
53 | 4月16日 | スパイ天国から情報大国へ | ゲスト:中西輝政(京都大学教授) 情報が国家の安全や経済を含めた国益を左右する現代社会。軍事力、経済力と並んで国家の「インテリジェンス・パワー」(情報力)が重要視されている。しかし日本では、諸外国ではあたりまえとなっているこの「インテリジェンス・パワー」が全く存在せず「スパイ天国」となっているという。情報によってこの国を滅びさせないために必要なこととは何かを考える。 |
54 | 4月23日 | ニッポンの危機管理 ―今回の震災について― |
ゲスト:佐々淳行(初代内閣安全保障室長、元警察官僚) 2011年3月11日に発生した「東北関東大震災」では、多くの方が津波の犠牲となり行方不明となっている方も多い。そのような状況の中、東日本では原発の危機、都心での計画停電など、混乱が起きている。今後も地震が予測されるニッポンには、災害を想定した危機管理体制を構築しておくことが必要なのではないか。 |
55 | 4月30日 | アジアの安定と繁栄のための “太平洋ダイヤモンド戦略” |
ゲスト:谷口智彦(慶應義塾大学大学院SDM研究科教授) 中国の覇権主義によるアジアを取り巻く軍事的脅威。これに対し軍備を拡張して自国の防衛に力を入れるアジア諸国。その一方で日本一国が軍備を縮小している。憲法の制約により核兵器はおろか、軍隊すら持てない日本に必要なのは確固たる同盟・連携である。いま日本がアジアの安定と繁栄のために連携すべき国とは。 |
56 | 5月7日 | 公教育再生 |
ゲスト:森口朗(教育評論家) 「ゆとり教育」、「新学力観」の導入により崩壊の危機にさらされた公教育。2007年、安部政権下の「教育再生会議」で「ゆとり教育」の見直しが行われるも、まだまだその後遺症は残っている。“青少年の保育園”と化した公立学校。団塊の世代の一斉退職→新卒教員の大量採用→教員採用試験の低倍率化による教師の質の低下など問題は深刻だ。しかし同時に、団塊の世代の退職によって、教育現場では日教組が力を失い、今こそ思い切った教育改革が出来るチャンスだという声もある。国の根幹をなす学校教育。国家の未来をかけた公教育再生の秘策はあるのか。 |
57 | 5月14日 | 水ビジネスでニッポンが潤う | ゲスト:尾崎弘之(東京工科大学教授) 2025年には現在の約1.5倍の110兆円ビジネスになるとも言われている水ビジネス。 これまでは水メジャーと呼ばれる海外の大手企業が水ビジネス市場を席巻して来た。日本には世界トップレベルの自治体の水道技術がある。日本が世界の水ビジネス市場で成功するにはどうしたらいいのか。 |
58 | 5月21日 | Cool Japanを海外ビジネスに | ゲスト:中村伊知哉(慶應義塾大学教授) 「Cool Japan」という言葉が世界中で広まり、「アニメ」「ファッション」「J-POP」など日本の様々な文化が海外で流行している。しかし、日本ならではのコンテンツは、海外で文化として高い評価を受けながら、ビジネス化が遅れているのも事実だ。韓国などのアジア諸国では、官民一体となりコンテンツ産業の海外展開に取り組んでいる。今後、国内市場が衰退していく日本でも、国を挙げてコンテンツ産業をバックアップし、海外展開を考えていく必要に迫られているのではないだろうか。 |
59 | 5月28日 | 震災復興のための経済 政策 | ゲスト:田村秀男(産経新聞社編集委員兼論説委員) 1995年に発生した阪神淡路大震災では、震災の後に政府が国債発行などの財政出動を行ったことをきっかけに投資、消費に火がつき始め、1.5%だった実質経済成長率が96年には2.9%に復活している。つまり、2年間で21兆円超の経済規模の拡大に成功したのだ。一日も早く日本が今回の震災から立ち直り、再び大国として復活するために望まれる政府の政策とは何かを探ります。 |
60 | 6月4日 | 世界から愛される ニッポンのおもてなし |
ゲスト:澤功(澤の屋旅館館主) 30年近くにわたり外国人客から愛され続けている東京谷中の老舗旅館『澤の屋旅館』館主である澤功さんをスタジオゲストに招き、澤の屋が外国人客に愛される理由から日本が観光大国になるためにはどうしたらいいのかを探る。 |
61 | 6月11日 | 年商50億円の農業経営 | ゲスト:木内博一(農業組合法人「和郷園」代表理事) 今回の震災で日本の食を担保してきた東北地方の農業は計り知れないダメージを受け、津波による塩害や放射能による出荷制限や風評被害等様々な問題が残されています。農業にも経営の観点を取り入れ、グループで年商50億を稼ぎ出す農業組合法人「和郷園」。その儲ける農業経営手法を探る。 |
62 | 6月18日 | 日本復活の処方箋 |
ゲスト:三橋貴明(作家・経済評論家) 今回の東日本大震災をきっかけに、復興税という名の増税論が浮上してきたその増税を正当化する背景には、巷に蔓延する「日本財政破綻論」や「日本借金大国論」などの“作られた世論”がある。はたして日本復興は本当に増税しかないのだろうか? |
63 | 6月25日 | 日本の味を世界の食卓へ | ゲスト:中嶋貞治(「新宿割烹 中嶋」店主) 今、日本の食文化が、続々と世界進出を果たしている。自動車などの工業製品と違い、食品の海外進出はその土地の食文化に合わせなければいけない。そのため非常に難しいといわれている中、日本食は海外で確固たる地位を築き始めている。わが国の食文化の素晴らしさを見直し、またさらなる日本の味の世界進出のヒントを探る。 |
64 | 7月2日 | 金属資源大国 ニッポン ~都市鉱山を発掘せよ~ |
ゲスト:平沼光(東京財団研究員・政策プロデューサー) 東日本大震災の影響による計画停電や夏季の電力不足。日本の経済に大きな打撃を与えかねないエネルギー問題は深刻である。必然的に注目の高まる次世代新エネルギー。その核心技術である蓄電池で世界をリードする日本。しかし、蓄電池に不可欠なレアメタルを海外に依存しているかぎり日本の安定的発展はない。そんな日本に隠された「都市鉱山」という新たな金脈に注目。 |
65 | 7月9日 | ブランド豚牧場の挑戦 | ゲスト:塚原昇(塚原牧場代表取締役) 口蹄疫問題など大ダメージを受けた畜産業。そんな中、独自の流通ルートや飼料生産システムを構築するなどの企業努力により成功を収めている牧場がある。畜産業のひとつのモデルとして紹介していく。 |
66 | 7月16日 | “株式会社”保育園が ニッポンの育児を変える |
ゲスト:山口洋(株式会社JPホールディングス代表取締役) 日本では出産を機に会社を辞めてしまう女性が多数を占める。その最大の原因が保育園不足だ。特に待機児童があふれている都市部では、子どもを保育園に預けることが難しく、働きたくても働けない女性が多くいる。急増する保育園の需要だが、行政は根本的解決策を出せない。そんな中、期待されている企業による保育園の運営。はたして“株式会社”保育園は、待機児童問題を解決し、保育業界を変えることができるのか? |
67 | 7月23日 | 復興から経済成長へのビジョン | ゲスト:北尾吉孝(SBIホールディングス株式会社 代表取締役執行役員CEO) 東日本大震災を乗り越えて日本が復興を果たし、さらに発展へ向かうために必要な国家ビジョンとは何か。日本経済を最前線で見続けてきた北尾吉孝氏に日本はこれからどうするべきか、未来ビジョンを語っていただく。 |
68 | 7月30日 | 医療制度の自由化を |
ゲスト:川渕孝一(東京医科歯科大学大学院教授) 現在、日本の多くの病院が、経営努力や医師の研鑽による技術の差別化を図ることが出来ずにいる。しかし、現在の医療の問題点を見直し、患者のニーズの多様性を認めて、医療にもっと自由を持たせることが出来れば、患者重視の医療の実現や、病院経営の活性化が期待されるのではないか?これからのニッポンの医療の道を探る。 |
69 | 8月6日 | 宇宙太陽光発電で エネルギー輸出国に |
ゲスト:藤田辰人(宇宙航空研究開発機構JAXA 研究開発本部) 上空の静止衛星軌道上で太陽光を集めて、エネルギーを取り出し、電気などをつくる宇宙太陽光利用システム(SSPS)。このシステムを利用した発電施設が実現すれば、将来的には半永久的にエネルギーが入手可能。日本がエネルギー輸出大国になる可能性も。2030年の実用化に向け、JAXAを主導に進行中のこの壮大な計画が拓くニッポンのエネルギーの未来ビジョンとは。 |
70 | 8月13日 | 地方の日本ブランド世界へ | ゲスト:久慈浩介(南部美人 五代目蔵元) 日本人の日本酒離れが進む中、海外に販路を伸ばす酒造メーカーがある。岩手県「南部美人」。年商約5億万円。売り上げの10%を海外で売り上げた。五代目蔵元はいう「安売りは絶対にしない」。価格競争ではなく商品価値を地道に浸透させてきたという。グローバル化が叫ばれる昨今、地方の企業が行った日本ブランドの海外進出を探る。 |
71 | 8月20日 | 日米同盟を堅持せよ |
ゲスト:惠隆之介(拓殖大学客員教授) 2011年6月8日、中国海軍の駆逐艦など艦艇8隻が沖縄本島と宮古島の間の排他的経済水域を太平洋に向けて通過したのに続いて、9日には、中国海軍の艦艇3隻が同海域を航行した。中国に対するため日米同盟はどうあるべきか、改めて考える。 |
72 | 8月27日 | 現代文明を1000年先の未来へ | ゲスト:黒田忠広(慶応義塾大学教授) デジタル化社会の現代、多くの映像、文章などがデジタルデータとして保管しているが、そのデータは劣化しないという反面、長期保存が出来ないという現実がある。もし、既存のメディアで1000年先まで保管しておくにはおよそ10年おきにデーターを書き換えていかなければならず、現実的には不可能だ。しかし、常識を覆す発想でデータを1000年保存することが現実味を帯びてきた。現代文明を1000年先に残す可能性を探る。 |
73 | 9月3日 | なぜ今、憲法改正が必要なのか | ゲスト:安倍晋三(元内閣総理大臣) 普天間問題に端を発する日米同盟の亀裂、中国による尖閣諸島の領有権主張に対する弱腰外交、北朝鮮のミサイル発射問題など、日本は今、国防上の危機の真っ只中にある。しかし、そんな危機に対して日本では憲法の制約から、あらゆる軍事的脅威に対してまったく対抗することができない。いまこの危機の中にあるからこその憲法9条改正の必要性を考える。 |
74 | 9月10日 | 教育再生に民間の英知を | ゲスト:加藤寛(嘉悦大学学長) 戦後、日本繁栄の礎になったもの・・・それは日本人の質である。そして世界に誇るべき日本人の質を磨き上げたものは紛れもなく「教育」である。しかし、その日本の教育は今崩壊していると言っても過言ではない。学校では不登校、いじめ、学級崩壊が叫ばれ、TIMSS(国際数学・理科教育調査)などの世界的な学力調査で、日本が上位に入ることは無くなった。グローバル化が進み、世界を巻き込んでの競争社会が巻き起こっている中、日本復活の礎になる教育再生を考える。 |
75 | 9月17日 | 防衛産業を育成せよ |
ゲスト:森本敏(拓殖大学 海外事情研究所所長) 防衛省技術研究本部により開発が進められている純国産ステルス戦闘機「心神」これは将来の国産戦闘機に適用される先進的な要素技術を実証するためのステルス研究機である。戦後、航空機の開発が制約されてきた日本。隣国の脅威に対応する為にも十分な防衛体制を築く事は急務。この「心神」を実用化するには何が問題なのか?様々な障壁を取り払い、防衛産業を育成していくにはどうすべきなのか。 |
76 | 9月24日 | インフレ目標でデフレ脱却 |
ゲスト:岩田規久男(学習院大学経済学部教授) デフレによる企業収益悪化のため、失業者や就職できない新卒者、低所得者の非正規社員が増え、労働者の首を絞めている。加えて東日本大震災が、不況から脱し切れないでいた日本経済に与えた影響は計り知れない。こうした状況を踏まえて、今後、数年にわたって取り組むべき震災の復興事業と合わせ、経済の危機的状況の回避、景気回復、雇用促進の為に必要な政策を考える。 |
77 | 10月1日 | 教育現場の闇 ―いじめ問題を考える― |
ゲスト:義家弘介(参議院議員) 教育現場の闇である「いじめ問題」。エスカレートするいじめは自殺者や殺人にまで発展する始末。この状態はもはや犯罪であるといって過言ではない。また、いじめの現場である学校の対応はどうか?それもまた、期待するものではなく隠蔽体質に陥っている学校がほとんどである。以前、番組ではアメリカの多数の州で制定されている「いじめ防止法」を紹介した。今回は日本で適用するとなればどのような形態がいいのか?過去・現状と比べ、より良い教育界にする未来ビジョンを描く。 |
78 | 10月8日 | 列島強靭化論 |
ゲスト:藤井聡(京都大学大学院教授) 未曾有の国家的危機に見舞われた日本。東日本の「ふるさと再生」のために何をすべきなのか?地震や津波に負けない強くてしなやかな国土をいかに作り上げるか?復興、防災から財源、デフレ脱出までの日本版ニューディールをまとめた「列島強靭化論」。正しい公共事業で日本を復興するグランドビジョンを考える。 |
79 | 10月15日 | 外国人高度人材が 日本の成長を担う |
ゲスト:伊藤憲一(日本国際フォーラム理事長) 人口減少社会、少子高齢化社会に直面している日本。今後、経済成長をするためには国内の人材を最大限活用しつつも、外国人を受け入れなければ立ちいかなくなるという現実がある。これまでの欧州が経験してきた外国人受け入れ政策を教訓として学びつつ、日本が今後発展するために最もふさわしい外国人受け入れの形を探る。 |
80 | 10月22日 | 参入自由化で農業を成長産業へ |
ゲスト:大泉一貫(宮城大学・副学長) 日本の農業の最大の課題は人材の枯渇にある。現在、従事者は65歳以上が6割をしめ、衰退の危機に瀕している。農業への企業参入の道も徐々に開かれつつあるが、まだまだ個人や株式会社が自由に参入する事は難しい。今後、農業を若者に魅力ある未来産業にする為にも、意欲ある者に参入機会を開き、農業を活性化することが必要なのではないだろうか。 |
81 | 10月29日 | これからの日米同盟 |
ゲスト:ケビン・メア(元アメリカ国務省日本部長) 「沖縄はゆすりの名人」報道で更迭された国務省元日本部長ケビン・メア氏。対日政策30年のキャリアの外交官をゲストに迎えて、「トモダチ作戦の内幕」「沖縄基地問題迷走」「日米同盟の内幕」などアメリカ政府の本音を聞く。そこから日米共に意義のある日米同盟の在るべき未来像を探っていく。 |
82 | 11月5日 | 国会改革で日本を政治大国に |
ゲスト:小林節(慶應義塾大学教授) 経済一流、政治三流と揶揄され続けてきた日本。その弊害が私たち国民にこれほどまで目の当たりにされたことは今まで無かった。3月11日、東日本大震災が起き、国民はみな復興のために挙国一致を願ったにも関わらず、その旗振り役であるはずの政府が足を引っ張り続けたのである。被災者は置き去りされ、ここぞとばかりに増税論議がなされ、国会は権力闘争・政争に明け暮れていた。今こそ、日本復活のために必要な政治大国を実現するための国会改革について考えなければならない。 |
83 | 11月12日 | 金融立国ニッポン |
ゲスト:櫻川昌哉(慶應義塾大学経済学部教授 経済学博士) ものづくり大国と呼ばれ、これまで貿易黒字によって高度経済成長を成し遂げてきた日本。円高になると不況がより深刻化するなどという意見が世の大勢を占めているが、果たして本当にそうなのだろうか。製造業においては、新興国が安い労働力を背景に力を伸ばす中、我が国は今こそ、円高を好機と捉えて日本の体質の変化、そして経済の復活をなすべき時ではないか。逆転の発想を持って日本経済の復活を考える理論を紹介。 |
84 | 11月19日 | リニア中央新幹線が 日本を変える |
ゲスト:瀬田史彦(大阪市立大学大学院・創造都市研究科准教授) 超高速列車リニアモーターカーが現実のものとなりそうだ!!総費用10兆円。開通区間は東京―名古屋―大阪間。現在、一民間企業であるJR東海が自己資金での着工を目指している。この計画が実現されれば、東京―大阪間が1時間で結ばれ、東京・名古屋・大阪という3大都市圏が一体となり、世界最大のメガロポリス(都市圏)が誕生すことになる。日本経済にイノベーションを起こす“起爆剤”リニアをテーマに日本経済の成長戦略を探る。 |
85 | 11月26日 | 日本の国際地位を高めて 世界のリーダーに |
ゲスト:北岡伸一(東京大学法学部教授) 国連が誕生して66年。第二次世界大戦の戦勝国が“常任理事国”という特権を持つ。ところが、第二次世界大戦の敗戦国とはいえ、世界第3位の経済力(GNP)、そして、アジアを代表する自由民主主義国家で、国連財政への貢献し、米国に次ぐ2位の負担を支える日本。だが、未だに常任理事国入りを実現できていない。なにが問題なのか?日本の国家戦略と未来ビジョンを考える。 |
86 | 12月3日 | 市場の活力を活かす 日本再生の道 |
ゲスト:八代尚宏(国際基督教大学客員教授) 政府が実施しようとしている増税路線。ウォール街で発生した反格差デモが世界に拡大~格差は本当に広がっているのか?現在の増税路線へ疑問を投げかけ、「減税・規制緩和」による日本経済再生の方策を探る。減税・規制緩和というと、格差を招く政策として批判の的となる。しかし、この考え方は本当に正しいのか。 |
87 | 12月10日 | 保育と介護の融合事業が 日本を救う |
ゲスト:貞松成(株式会社global bridge(グローバルブリッジ)代表取締役) 急速に少子化・高齢化が進むニッポン。「待機児童」、「待機老人」という言葉が聞かれて久しい。ニーズがあるのもかかわらず、保育サービスを受けられない子供たち、介護サービスを受けられない高齢者をいう。今、女性が安心して子供を育て、高齢の父母を介護できる社会インフラが求められています。そんな中、介護と保育を一体的にサービスを提供しようという試みが現れた。これからの子育て支援策の未来ビジョンを考える。 |
88 | 12月17日 | アジア・ヘッドクォーター特区 〜外国企業の呼び込み、 東京がアジアの中心に〜! |
ゲスト:島田晴雄(千葉商科大学学長) 今や日本の国際競争力は著しく低下している。2009年、外資系企業の日本への新規参入が82社で、撤退が164社と、撤退が新規参入を上回るようになった。今年9月、東京都は積極的な外資誘致策として、国際戦略総合特区「アジア・ヘッドクォーター特区」に名乗りを挙げた。その目標は規制緩和や税制優遇等で、5年間で550社以上の外国企業を誘致して、香港、シンガポール、上海、ソウルなどアジア新興国の中核都市に引けをとらない、魅力的な事業環境を作ろうというもの。これからの日本経済の目玉となる「アジア・ヘッドクォーター特区」の未来ビジョンを描く。 |
89 | 12月24日 | 減税特区で産業集積 〜復興から成長へ〜 |
ゲスト:戸堂康之(東京大学大学院教授) 東日本大震災後の日本を立て直すにはどうすればいいのか?この問題を考える時、震災前の日本経済が停滞していた事を忘れてはならない。以前に戻るのではなく復興とセットになった新たな成長が必要なのだ。その為に効果的な取り組みとは何か?減税特区を作って産業集積をすれば飛躍的成長の鍵となるであろう。日本経済の持つ潜在的な底力とその発揮に必要な工程を考える。 |
90 | 12月31日 | 年末特別企画 逆境の中の希望 | 東日本大震災が起こった2011年。今までの価値観が崩れ去り、今年一年を象徴する大きな出来事になった。番組では、震災復興をテーマに日本を元気にする考えを持ったゲストを迎え、様々なご意見を語って頂きました。今回は今年一年を振り返り、司会を通して日本の元気のあり方を綴って行く。 |
2012年
回 | 放送日 | タイトル | ゲスト |
---|---|---|---|
91 | 1月7日 | 新春特別企画 〜2012 世界はこうなる〜 |
ゲスト:伊藤貫(国際政治アナリスト) 2012年、主要国や日本周辺国にて軒並みトップが交代する。そのことで世界の勢力図に一体どのような変化がもたらされ、日本は何にどうそなえればいいのか?具体的な事案をあげて検証し、日本の政治家はいかなる事態を想定しているのか、またどう対応するつもりなのかを考える。そして激動の年、2012年を徹底予測する。 |
92 | 1月14日 | 公務員制度改革から日本が変わる | ゲスト:古賀茂明(元経済産業省) 今、日本は様々な試練に立ち向かっている状況である。番組ではゲストの方々に素晴らしいアイデアや方法などを紹介して頂いた。しかし、日本を動かしている人たちである官僚の体質・システムそのものが腐っているとしたら…。いつまで経っても規制緩和などの政策実行を阻む障害でしかないかもしれない。現在の官僚の体質から、公務員改革、さらには公務員改革がなされると日本はどう変わるのかを考えていく。 |
93 | 1月21日 | 外交力を強化せよ |
ゲスト:田中均(日本総研国際戦略研究所理事長) 現在、日本には様々な外交課題が山積している。日米関係の悪化、軍拡を続ける覇権国家中国、拉致問題を今なお引きずる北朝鮮、さらにはTPP参加問題。現在の日本の外交について元外交官で現日本総研国際戦略研究所の田中均は苦言を呈する。「外交が完全に停滞してしまった。東アジアの成長を日本の成長に繋げる機会や日米同盟を立て直す機会があったのに活用出来なかった。」これまでに日本の外交で成果を残してきた田中の考える日本外交の問題点、そして日本の外交を再構築するための未来ビジョンを聞く。 |
94 | 1月28日 | シルバーICTビジネス先進国 日本 | ゲスト:小尾敏夫(早稲田大学大学院教授) 今回の震災でも最大の被害者は高齢者層である。今後、超高齢化社会へと突入する日本。「災害弱者」となりうる高齢者を救済しうるのが、スマートフォン、位置情報などのICT活用が大きな力を発揮する。シルバーICT市場は14兆円とも言われている。安心、安全、便利な遠隔医療など、そこにはビジネスとしての大きな可能性も広がっている。災害先進国と揶揄され高齢化の進む日本発のビジネスモデルがそこにある。シルバーICTビジネスが拓く高齢者が安心して暮らせる社会、新産業で日本が世界をリードする世界の未来ビジョンを紹介する。 |
95 | 2月4日 | 日本が果たすべき役割とは | ゲスト:古森義久(国際ジャーナリスト) 民主党政権が誕生し、鳩山元首相の発言により一時的に冷えた日米関係。以前より最悪の状態は脱したものの、アメリカは日本に対し懸念を抱いていることであろう。そこで今回は、この国際情勢の中アメリカは日本をどう見ているのか。特に日米同盟について、日本の果たすべき役割を再認識していく。 |
96 | 2月11日 | 日本の教育に国際競争力を | ゲスト:中原徹(大阪府立泉高等学校校長) 各国間の競争力が国益を分ける外交交渉。ビジネスの場においても企業の国際競争力が必要とされる。我が国は、その国際競争力の低下が顕著に見られ、これからの国際社会の中の日本を考えれば心もとない思いがする。「政治的交渉力」や「企業力」。これらが、かつてより劣っているのは「日本」という国家ではなく、それを形成する「日本人」という個であると考え、個のスキルを上げることが国際競争力を上げることにつながる。そして、その答えを探ってゆく。 |
97 | 2月18日 | IPS細胞が未来の医療を変える | ゲスト:岡野栄之(慶応義塾大学教授) 現在、慶應義塾大学医学部生理学教室の岡野栄之教授を中心に、安全な再生医療の実現に向けた最先端の研究が行われている。iPS細胞は、移植による拒絶の問題を回避出来て、さらに胎盤以外のすべての細胞に分化することが出来ることから、今もっとも可能性を期待される再生医療と言え、日本の医療が国際競争力を発揮出来る分野として注目されている。さらに政府が肝いりでiPS細胞研究を後押ししている。番組では、そうした人類の未来を明るくする再生医療の最先端を紹介するとともに、将来、日本の医療が世界の医療の基幹産業となる秘めた可能性を探る。 |
98 | 2月25日 | ユーグレナ革命 -ミドリムシが世界を救う- |
ゲスト:出雲充(株式会社ユーグレナ代表) 学術名ユーグレナ、和名でミドリムシ。このミドリムシが日本、そして世界を救うかもしれない。ミドリムシが持つ豊富な栄養素、そしてバイオ燃料への応用で今注目を集めている。世界の食糧危機、エネルギー燃料の救世主となるかもしれない。世界で初めてミドリムシの野外大量培養に成功した㈱ユーグレナの出雲社長にミドリムシが持つその可能性、世界への展開などを伺う。 |
99 | 3月3日 | 電動バイクで世界を目指す | ゲスト:徳重徹(テラモーターズ株式会社社長) 環境問題に対する意識の高まりや東日本大震災後のガソリン不足が追い風になり、今電動バイクが注目を集めている。この大手メーカーも狙う成長市場で創業2年目、社員12人のベンチャー企業が最王手となった。産業革命の波を自ら起こし、先頭を走る。そして、日本の頂点のみならず、世界のマーケットでもナンバー1を目指すという。世界が注目する電動バイク市場の行方、そして日本発の新産業として世界を席巻する可能性について聞く。 |
100 | 3月10日 | 公教育を立て直せ! 〜よりよい学校づくりのための 塾からの提案〜 |
ゲスト:高濱正伸(花まる学習会代表) 学力低下の問題や学級崩壊、さらにはいじめなど様々な問題を抱える公立学校。一方、勉強を好きになる子供達を育て、学力を上げる学習塾。公立学校と塾とでは、なぜこのような差が生まれてしまうのか?今回、番組では塾講師でありながら、公教育支援として長野県の公立小学校で定期的に授業を行い、“公教育の立て直し”を人生の目標に掲げる高濱正伸さんを ゲストにお迎えし、公教育の問題点や改善点を塾からの視点で提案していただく。 |
101 | 3月17日 | 過去の震災から考える経済復興策 | ゲスト:田中秀臣(上武大学ビジネス情報学部教授) 去年3月に起きた東日本大震災。あれからおよそ1年がたった今、政府は復興増税法案が衆議院で可決、2025年から25年間所得税などに上乗せされ総額10.5兆円の増税になるという。果たして、今政府が考えている経済政策は正しいのかどうか、過去の大震災後の経済政策を検証しながら、日本が本当にとるべき経済政策は何かを考えていく。 |
102 | 3月24日 | 宇宙エレベーターで 日本を宇宙開発大国に |
ゲスト:青木義男(宇宙エレベーター協会・副会長) 地上10万キロのかなた、エレベーターに乗って地上と宇宙を行ったり来たり――。こんな夢のような壮大な構想を、大手建設会社・大林組が、2050年に実現させると発表した。炭素繊維「カーボンナノチューブ」のケーブルを伝い、高度3万6000キロのターミナル駅まで、1週間かけて向かう計画という。この計画が実現すれば私たちの生活は激的に変わるだろう。宇宙エレベーターがもたらす未来について話を伺う。 |
103 | 3月31日 | トップマネジメント人材を育成せよ | ゲスト:堀義人(グロービズ経営大学院学長) グローバル化が進む中、企業マネジメントにも従来とは異なるスキルや経験が求められている。変革の時代の企業経営を担う人材を育成すべく設立されて、国内最大の経営大学院へと成長した「グロービス経営大学院」その代表でもあり、運用総額400億円のベンチャーキャピタル事業も営む堀義人氏をゲストに迎え、堀氏が理想とする「社会に変革と創造をもたらす」とは具体的にどのような人材なのか?更に、それらの人材が活躍する事で生まれる未来ビジョンについて聞く。 |
104 | 4月7日 | 日本の農業を世界に誇る産業に | ゲスト:浅川芳裕(月刊誌『農業経営者』副編集長) 我々日本人は、「日本の食糧自給率は低い」「日本の農業は弱く、保護しなければ崩壊してしまう」…とずっと思い込まされ農業に対してネガティブなイメージばかりを植え付けられてきました。しかし、浅川さんは著書「日本は世界第5位の農業大国」で、農水省が日本の食糧自給率40%は先進国の中で最低水準だと喧伝しているがカロリーベースの数字であって、生産高ベースでは66%と他の国に見劣りしない、と言っている。カロリーベースの指標も世界で日本だけとのこと。生産ベースで66%の自給率をあげて輸出農産物を増やしていけば、現在約5兆円の農産物輸入額を減らし、さらに海外で人気の高いブランド化された農産物は輸出産業にもなり得る。日本の農業の本当の力を見直し、高度成長産業として育てていく画期的な農業成長戦略を伺っていきます。 |
105 | 4月14日 | 未来に対する備え ワールドプロジェクトレーザー発電で 世界が変わる |
ゲスト:北川米喜(光産業創成大学院大学教授) レーザー核融合発電。核融合といってもこれは原子力ではなく、光を増幅させて強力なレーザー光線を作り、そこで生じるエネルギーを取り出す発電技術のことを指す。アメリカのオバマ政権も実現に力を入れている発電技術である。実は日本もこの技術分野では世界に引けをとらない。大阪大学、トヨタ自動車、浜松ホトニクス㈱などがこの次世代技術の開発を急いでいる。 「夢の発電」として期待されるレーザー核融合による発電の実現を目指し、「レーザー核融合技術振興会(IFEフォーラム)」が、レーザー核融合発電の国家プロジェクト化を目指す委員会を年度内に立ち上げる方針。大阪大を中心に実験炉の設計作業を進め、1年後をめどに文部科学省の核融合研究作業部会に、「実験炉」プロジェクトの実施を提案するという。その発電システムの実現の可能性、世界に与える影響について伺う。 |
106 | 4月21日 | 日本の技術が世界の命を救う 〜医療機器先進国の使命〜 |
ゲスト:妙中義之(国立循環器病研究センター研究所副所長) 世界で20兆円の市場規模と言われている「医療機器」産業。しかし、その中で日本は毎年5000億円の貿易赤字を出す「医療機器後進国」なのである。「医療機器」は高度な技術力を結集し開発する必要があるが、日本は世界に誇るべき技術力を持っているのである。今は制度の問題などもあり、日本の技術力は家電や車などで使われることが主流であったが、その技術力を「医療機器」産業につぎ込むことで日本は「医療機器産業大国」になれる可能性を大いに秘めているのである。医療機器産業を巡る日本の現状、課題、そして、これから私たち日本が果たすべきあり方を伺う。 |
107 | 4月28日 | 日本の未来を支える X線レーザー SACLA稼動! |
ゲスト:石川哲也(理化学研究所播磨研究所所長・放射光化学総合研究センターセンター長) さくらはX線のレーザーを発振する世界で2例目の施設。2006年から390億円をかけて作られて今年3月ついに稼働した。1000万分の1ミリの世界という従来のX線とは比較にならない精度を調査できるこの巨大施設。スーパーコンピューター京との組み合わせにより、新薬の開発や超高速現象の観察等、これまで不可能とされてきた様々な事が実現可能となる。まさに、これからの日本の科学的側面を支える国家基幹技術なのだ。現時点では想像も出来ない新たな発見や発明の舞台となるであろう新施設の可能性とそれが切り拓くであろう科学、医療の先進国日本の未来を探る。 |
108 | 5月5日 | 世界に誇れる株式市場を目指せ | ゲスト:斉藤惇(東京証券取引所グループ社長) 日本では長引く物価のデフレだけでなく株価のデフレも続いている。物価が下がれば設備投資が減り、資金需要が落ちて株式市場は停滞する。株価が下がれば国民の富は縮小し消費が落ち込んで物価が下がる。デフレと資本市場の関係は極めて密接だ。資本市場の運営者である東証は日本の現状をどうみているのか?またどうすべきと考えているのか?また大証との統合が話題を呼んでいるが今後の日本経済の進むべき方向性をどう考えているのか?時価総額でも取引高でも世界第四位の東証社長をゲストに日本の市場経済の目指すべき方向性を聞く。 |
109 | 5月12日 | 医療産業特区で 14兆円の市場創出を |
ゲスト:小林延秀(川崎市臨海国際戦略室長) 医療産業を集積した世界トップレベルの医療特区構想は神奈川県、横浜市、川崎市が共同で進めている「京浜臨海部ライフノベーション国際戦略総合特区」計画。全国画一的な規制を緩和することで、新しい産業を創出し、国内産業を活性化させるとともに人類の健康にも貢献できるという壮大な計画で、20年後の経済効果は14兆円と推定される。医療特区計画で中心的な役割を担う川崎市から、地域活性と市民の安心な暮らしづくりに強い信念を持って医療特区構想に取り組む小林延秀・臨海部国際戦略室長をゲストに迎えて、当初はたった2人で始めた川崎市のまちづくり、医療特区によって地方自治体がリードする画期的な国際戦略について伺っていきます。 |
110 | 5月19日 | リンクする尖閣と普天間問題 | ゲスト:森本敏(拓殖大学大学院教授) 石原東京都知事による尖閣諸島を東京都で買い取るという発言により、再び大きな注目を集めている尖閣諸島。果たして石原発言の真意とは?領土問題を抱える尖閣の管理はどうあるべきなのか?また日中間の最大の懸案事項となりつつある尖閣問題と密接に結びついているのが沖縄の基地問題である。不安定な状態にある尖閣問題、普天間問題と日本の国境防衛のこれからは切り離すことが出来ない。沖縄返還40周年、日米安保60周年という節目の年を迎える2012年。これからの日本の防衛はいかにあるべきなのかを考えていく。 |
111 | 5月26日 | 少子化社会への提言 〜私たちが考えるべき不妊治療〜 |
ゲスト:田中温(セントマザー産婦人科医院医院長) 不妊治療の高度医である体外受精が世界初めて成功したは33年前、そして日本では28年前。当時、体外受精の成功率はわずか1%。それが医療技術の進歩により今日ではその成功率、およ20%と言われるまでになった。その不妊治療において、日本の医療技術を牽引してきたのがセントマザー病院長でもある田中温先生。田中先生は現在で当たり前になっている卵子の選別、精子の凍結、直接精巣から精子を採取する方法など、次々と先端技術を生み出し成功させてきた。不妊治療に苦しみ悩む夫婦にとって、先生の情熱は希望となり、幸せな家庭生活を生み、豊かな社会を育む一助になるであろう。 |
112 | 6月2日 | 今 未来を作ること -平和を構築する- | ゲスト:瀬谷ルミ子(東日本紛争予防センター事務局長) 中東やアフリカ等の国際紛争地域に赴きDDRと呼ばれる国家規模の武装解除を担うNPO日本紛争予防センターの瀬谷ルミ子さん。交渉相手は国際機関、村の長老、何百人もの命を奪った冷酷な司令官の場合もある。世界で最も危険な最前線で命をはって武装解除のために尽力する瀬谷さん。何が彼女を突き動かすのか?そして、紛争の現場を数多く見てきた瀬谷さんの考える未来ビジョンとは? |
113 | 6月9日 | -東京スカイツリー開業- 時空を超えたランドスケープで 世界一の観光都市に |
ゲスト:鈴木道明(東武タワースカイツリー株式会社社長) いよいよ世界一の観光タワーで電波塔の東京スカイツリーが開業した。時空を超えた都市景観の創造:日本の伝統美と近未来的デザインの融合。まちの活性化への起爆剤:賑わいと親しみを感じる3つのゲートと2つの展望台。都市防災「安全と安心」への貢献:日本古来の建築「五重塔」に通じる新たな構造システム。果たして東京の新しいランドマークは東京観光誘致の起爆剤となりうるのか?観光都市東京の未来ビジョンとは? |
114 | 6月16日 | RAKUGO、世界を翔る |
ゲスト:桂かい枝(落語家) 海外では、英語が出来ない人が多く、大人しいという理由だけで日本人を誤解している場合が多々ある。そんな状況を打破すべく、400年も続く日本の伝統芸能である落語を英語に訳して世界15ヶ国、93都市で300公演以上をこなす桂かい枝さん。2007年には文化庁より文化交流使に任命。2012年春から中学校の英語の教科書の教材として活動とRAKUGO」が取り上げられる事になる等、語学教育の重要性や日本伝統文化を世界に発信する事の意義を紹介します。 |
115 | 6月23日 | 異文化コミュニケーションの スキルを磨け |
ゲスト:山久瀬洋二(ビジネス・コンサルタント) グローバル化が急速に進む昨今、ビジネスにおいても日常においても海外の人と接する機会が増え、その際に双方の価値観に基づくコミュ二ケーションスタイルの相違により、思いがけない誤解が生じる場面があります。日本人の言動が思わぬ“誤解”を生み、ビジネスがスムーズに進まないという、もったいない”ケースを数多く目にしてき山久瀬さん。これからの時代を日本人が生き抜くには語学力だけでなく異文化コミュニケーションのスキル、国際交流活性化の必須だと説く。 |
116 | 6月30日 | 柔道人を育て国を結ぶ |
ゲスト:山下泰裕(東海大学副学長) 1984 年ロサンゼルス五輪柔道無差別級で金メダル。「史上最強の柔道家」と言われるほどの強さを誇る(公式戦203 連勝)山下泰裕さん。85 年に引退後は、全日本男子の監督、国際柔道連盟教育コーチング理事を務めるなど、後進の育成と世界への柔道普及活動に力を注いできた。柔道(スポーツ)を通した人材育成と国際交流の未来を語ってもらう。 |
117 | 7月7日 | 社会に貢献すること |
ゲスト:冨田洋(ジオ・リサーチ株式会社社長) 1992年、初代国連地雷除去責任者の要請を受け、ジオ・サーチ株式会社は地雷探知機「マイン・アイ」を開発、実用化して、カンボジア・タイでの地雷除去プロジェクトを支援してきた。その後、2004年に緊張関係にあったタイ・カンボジア両政府は、両国の国境にまたがる大クメール遺跡「プレア・ヴィヒア寺院」周辺を共同復興させ、世界遺産登録を目指そうという歴史的合意が実現する。東日本大震災では救援に向かう前段階として、道路の地下に空洞ができているかどうかの調査をした。ゲスト冨田洋さんと日本、そして世界に貢献することの意味を考える。 |
118 | 7月14日 | 共感型メディアが世界を変える | ゲスト:夏野剛(慶應義塾大学政策メディア研究科特別招聘教授、ドワンコ取締役) 飛ぶ鳥を落とす勢いのIT企業ドワンゴ。一般会員が2500万人、有料会員が147万人、1日あたりのページビューが9500万回。もはや日本人にとって欠かすことの出来ないプラットフォームと化し、動画に直接コメントを重ねてユーザー同士で独自のコミュニケーションを行う事のできる「ニコニコ動画」や「ニコニコ生放送」等の斬新なサービスを次から次へと出し続けている。現在、㈱ドワンゴの取締役であり、i モード立ち上げに参画したことでも知られる論客 夏野剛氏をゲストに迎えて、世界に類の無いサービスを発信していくドワンゴ、そして夏野剛氏の考える未来とは何かを聞く。 |
119 | 7月21日 | 不可能を可能にする |
ゲスト:古田貴之(千葉工業大学未来ロボット技術研究センター所長) 当番組の第1回「ロボット産業で未来を拓く!」のゲスト・ロボツトクリエーター古田貴之さん。彼とロボットとの関わりは、14歳に患った難病からの生還だった。3年間の入院生活で心に決めたのは、「この世にいた証をロボット技術で残そう」というものだった。その後「不幸せが幸せに変わる」ようなロボットづくりに、独学で勉強に励む。現在、どんな研究をされ、どんなロボットを完成させているのか! |
120 | 7月28日 | 人々を救え!医療ボランティア | ゲスト:吉岡秀人(ジャパンハート代表) 吉岡秀人、乳児の死亡率の高いミャンマーで1995年から無償で子供たちの治療を続ける小児外科医だ。貧困の為また医師がいない為、医療を受けられないこの国で救った命は16年間で1万人を超える。吉岡が無心で治療を続けるうちに、いつしか彼の診療所には行列ができるようになった。その後、より多くの命を救うためにNPO「ジャパンハート」を設立。年間200人以上の医師や看護師が無償の奉仕を志願し訪ねてくる。世界の人々が明るい未来ビジョンを描くために「日本が世界へ向け果す役割」ついて考えていく。 |
121 | 8月4日 | かっこいい車椅子が社会を変える | ゲスト:石井重行(オーニックスエンジニアリング社長) 2012年。オリンピックイヤーであると同時にパラリンピックイヤーでもあります。障害者が元気でトレーニングをして汗を流せるパラリンピックはその国の豊かさや成熟度を反映しています。日本のパラリンピックのトップ選手の90%以上のシェアを有する車椅子のポルシェと呼ばれるオーエックスエンジニアリング。創業者がレーシングバイクのメカニックでしたが、事故による脊髄損傷を負い障害を持つ身となり起業。弱者のための技術で車椅子業界の風雲児と呼ばれるようになった石井社長をゲストに話を聞く。 |
122 | 8月11日 | 限界集落をよみがえらせた発想法 | ゲスト:高野誠鮮(石川県羽昨市役所職員) 石川県羽咋市にある神子原という集落。以前は1000人以上いた集落も169戸の500人に。この集落を再生させた羽咋市の公務員高野誠鮮(たかのじょうせん)さん。役所・農協の補助金をカットし、自活自立できる農村集落づくりを目指していった。必要なところに必要なお金が流れ込めば、その地域は元に戻ると考え、様々なアイデアを実行。例えば、地元で獲れたお米をローマ法王に献上する、そしてその米はローマ法王に献上されたとしてブランド米となる。限界集落であった神子原は、前述のブランド米の創出など想定外の発想で、徐々に蘇っていった。今では、若者が移住し、カフェが出来て人々が集い、賑わいを見せ、この地は限界集落から脱することに成功。他県から地域おこしの視察があとを絶たないという。今回は限界集落を蘇らせたスーパー公務員である高野誠鮮さんを迎え、限界集落復活の軌跡から、アイデアの生み出し方、さらに、日本の未来ビジョンまでを伺う。 |
123 | 8月18日 | 移民企業家、逆境からの挑戦 | ゲスト:新田一福(株式会社メトラン代表) 戦後、母国の国籍を捨て、日本の国籍を取得した外国人は2010年で約100万人。その9割が韓国や中国、南米からである。しかし、近年、ベトナム、カンボジア、ミャンマーなど東南アジアからの国籍取得者が増加している。母国にこだわらず、日本を自らの「居場所」と定め、模索する人たち。日本で学び、日本で起業し、企業家として世界を目指す頭脳移民たちの活動は、転換期に立つ日本の危機を救う”兆し”かもしれない。 |
124 | 8月25日 | オスプレイ問題から見る 日本の安全保障 |
ゲスト:潮匡人(軍事ジャーナリスト) 昨今、メディアを賑わしている米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイ。墜落事故の報道や操縦の難しさから安全性への不安が高まっている。一方で、その圧倒的な航続距離や輸送能力から国防上、導入は不可欠という声も根強い。世間を賑わすオスプレイ導入とは一体、日本にどのような国益をもたらしうるのか?そして、最新版の「防衛白書」を元に日本の抱える最新の国防問題について紹介し、「オスプレイ」の光と影の両面について考えていく。 |
125 | 9月1日 | 美術館で地域再生 -文化が経済を支える- |
ゲスト:蓑豊(兵庫県立美術館館長) 人口46 万の都市金沢にある金沢21世紀美術館。そこに全国から年間150 万人が訪れるという。その美術館の初代館長である蓑さん。企業や行政を巻き込み、美術館に人を集めることに成功した。成功を導き出したアイデアの生み出し方、また日本における文化の価値。外国とどのように違うのか、日本人なら知ってて当然の自国の文化。しかし、外国で、政治家や企業の方々を含め、自国の文化について一切説明出来ないことが多いのは何故か? また、アメリカでは文化、芸術による経済活動で毎年1660 億ドル、日本円で13 兆7614 億円ものお金が生み出されている。日本が芸術文化で経済成功を収めるにはどうすればいいのか、様々なお話を伺う。 |
126 | 9月8日 | 緊急提言 いじめ対策 |
ゲスト:森口朗(教育評論家) 大津のいじめ自殺問題以降、全国で様々な「いじめ問題」が表面化しています。公教育の質の向上や安心して子供が学べる学校環境作りは日本の未来を考える上でも早急に解決しなければならない課題です。今回の一連の報道でも「教職員」「教育委員会」等様々な問題点が浮き彫りになりました。若い命を二度と犠牲にする事のないように、ここで、改めて「いじめ」にはどのように対処すべきなのか。「教育現場」「家庭」「被害者」の視点で有効とされる対策を提言していきます。 |
127 | 9月15日 | ワンコイン健診で 医療費を軽減する |
ゲスト:川添高志(ケアプロ株式会社代表) 「予防は治療に勝る」これは医療現場の鉄則だ。これを“ビジネス”を通して証明しようとする会社がある。それが「ケアプロ」だ。この会社では血糖値、中性脂肪、総コレステロール、骨密度・血圧・身長・体重・BMIなどのメニューを1項目わずかワンコイン(500円)、全項目セットでも1500円で健康診査している。ファーストフードならぬファーストヘルスケアを日本に根付かせ、医療制度の崩壊を食い止める。ケアプロ川添社長の狙いだ。 |
128 | 9月22日 | がん治療の最前線 メディポリス | ゲスト:永田良一(財団法人メディポリス医学研究財団理事長) 日本人の多くがいまだがんによって亡くなっています。がん治療というと、痛みが伴うこと、QOLがおざなりになってしまう問題など、患者本人にも家族にもつらいことです。しかし、今、切らずに治すがん粒子線治療が注目されています。鹿児島県指宿市にある「メディポリス指宿」では、患者の身体に負担の少ないがんの最新治療である粒子線治療の研究・開発・応用を進めている。さらに、QOLにも考慮した、「予防医学」、「高度先端医療」、「こころのケア」、「創薬研究」の4つの分野を柱に、それぞれの分野で活動の中心となるセンターを順次開設していく構想を進めている。永田良一さんに、人の健康、安らぎと幸福を追求するその理想の未来ビジョンを語ってもらいます。 |
129 | 9月29日 | 日本再生へ-リーダーを育てる- | ゲスト:野田智義(NPO法人ISL代表) 今、経済的に低迷が続き、国際社会での地位も低下している日本。存在感が薄れる日本に危機感を持ち、リーダー育成によって、日本をよりよくしていくことを目的としたNPO法人ISLを立ち上げた野田智義さん。東大から興銀に就職、そしてマサチューセッツ工科大に留学。ボストンを気に入った同氏は 博士号をとり、助教授に。教壇に立ってみて「自分の天職は教育をすることではないか」と思ったという。その思いで海外の大学院で日米欧の研究プロジェクトを立ち上げた。そんな野田さんに、今の日本に必要なリーダー像。何故、リーダー育成を仕事にしていこうと決めたのか、その思いについて。また、日本の未来ビジョンはどうあるべきなのか、今の日本に欠けている要素を埋めるものは何であるのかを伺う。 |
130 | 10月6日 | 日銀インフレ目標の功罪 デフレ脱却への道 |
ゲスト:岩田規久男(学習院大学教授) 今年2月14日に導入された日本銀行によるインフレ目標政策が日本経済に成果をもたらしているのか、以前番組でデフレ脱却による景気回復について提案頂いた岩田規久男さんによると、日銀の政策は「インフレ目標政策もどき」だといい、根本的なデフレ解決にまではならないといいます。では、どうすればデフレ脱却ができて経済再建ができるのか。早急な対応が必要な今、岩田さんに再び登場して頂き、日銀のインフレ目標政策の効果を検証してもらい、震災復興と日本経済再生のための「最適金融政策」の提言をたずねます。 |
131 | 10月13日 | 世界経済に中のニッポン |
ゲスト:三橋貴明(経済評論家) いま、世界経済でなにが起きているのか?深刻な財政問題を抱えている米国、ギリシャ破綻問題と不透明なEU、バブル崩壊目前とも囁かれる中国、そして、革命が相次ぐ中東など、世界は大きな節目を迎えつつあります。そんな沈みゆく世界経済の中で、日本はどうするべきなのか。データによる大胆な解析で評判の三橋貴明さんをゲストに迎えて、日本がどうすれば復活していくことが出来るか、震災から1年を迎えた今、難題を抱えた日本がこの先どう進んでいくべきなのか、日本経済復興に向けた未来ビジョンを示して頂きます。 |
132 | 10月20日 | 列島強靭化論2 |
ゲスト:藤井聡(京都大学教授) “以前、「公共事業による列島強靭化論」を唱えて大きな反響を呼んだ京都大学の藤井聡教授 を再度招きし、「中央集権による列島強靭化論」についてお話を伺う。かって廃藩置県によって完成された日本の中央集権システム。国難の時期にこそ力強い中央集権システムが不可欠だと語る藤井聡教授の真意とは?「地方分権」「地方主権」について、その功罪両面も考えていく。” |
133 | 10月27日 | 日本の外交を考える |
ゲスト:岡崎久彦(岡崎研究所所長・外交評論家) “韓国による、野田首相からの親書の返送。国際社会の外交常識に照らして、前代未聞の出来事と言えるだろう。李明博大統領・竹島上陸や天皇陛下への発言などのニュースに、「我が国の外交は、いったいどうなっているんだ!?」との想いを持った国民は多いことだろう。 「日本の外交は、どうなっている?」この疑問に応え、我が国の外交の現実とその意図、成果の検証など、多くの角度から元外交官で初代情報局長・駐サウジアラビア大使などを歴任された岡崎久彦氏に解説・意見を聞く。緊迫するアジア情勢と、密接に関わる日米関係。GDP1位・2位の米・中とも新政権となる2012年。我が国のとるべき外交姿勢とは?そして、望まれる未来ビジョンとは。” |
134 | 11月3日 | ダイバーシティ・マネジメント 多様性が生み出す経済成長への道 |
ゲスト:谷口真美(早稲田大学大学院商学研究科教授) 閉塞感漂う昨今の日本。それを打破する活力の鍵となりうる組織のマネージメント方法として注目を集めているのが、多様性が競争力の源泉となりうるという考え方「ダイバーシティマネジメント」。海外に較べて遅れている日本の女性リーダー比率や外国人登用。その弊害となっているのは何なのか?多様性が生み出す活力が日本の未来をどうかえるのか?ダイバーシティ研究の専門家をゲストに話を伺います。 |
135 | 11月10日 | グローバル研究都市創成 ヒッグス粒子解明の加速器誘致で 知の拠点を目指せ |
ゲスト:増田寛也(日本創成会議座長) 民間企業の労使や学識者で構成する政策発信組織の「日本創成会議」(座長・増田寛也元総務相)は12日、「ヒッグス粒子」研究で注目されたジュネーブ郊外の大型加速器の後継器を国内に誘致すべきだとの提言を発表した。国際的な研究機関を呼び込んで、世界中の研究者や企業の受け皿を地方都市に建設し、過疎化や空洞化を食い止める。世界が注目する科学的発見「ヒッグス粒子」研究の意義を難解な科学の側面だけでなく地方活性化という視点も含めて紹介。 |
136 | 11月17日 | 地方を活性化する新しい発想と情熱 | ゲスト:藤崎慎一(株式会社地域活性プランニング代表取締役) 「自らを感じ、人を動かし、地域に力をスローガンとし、人を、地域を、日本を元気にしたいと願い活動しています。」と語るのは株式会社地域活性プランニング代表取締役・藤崎慎一さん。会社設立後に、フグのブランド化によって地域活性化を成功させるなどの実績を持つ藤崎さんが着目したのは、地域とって当たり前のものをブランド化することにより地域活性を確実にビジネスに結びつけるということ。現在、地域活性プロテューサーとして住民主導で映画・スポーツ・教育を取り入れた新しい地域活性手法を展開、数々の成果をあげている。今回はその新しいアイデアが日本各地の元気を喚起する可能性を伺います。 |
137 | 11月24日 | 世界を救う日本人のアイデア | ゲスト:秋元義彦(株式会社バン・アキモト社長) 家業のパン製造業を『ソーシャル・ビジネス』に結びつけて新しいビジネスを構築した人がいます。創業65年、栃木県那須塩原市では老舗の「パン・アキモト」の秋元義彦社長。防災用の非常保存食といえば、味を度外視にした「乾パン」が定番ですが、秋元社長は、おいしい「パンの缶詰」なるものを開発し、さらに地球上で飢餓に苦しむ人たちへ、の社会貢献・国際貢に献役立つ仕組みを作り上げたのです。では、一体「パンの缶詰」とは、いかなるものか?日本がこれまで培ってきた技術力を生かして、世界の課題を解決する可能性を探ります。 |
138 | 12月1日 | 赤字ローカル線復活に見る夢と戦略 | ゲスト:鳥塚亮(いすみ鉄道社長) 千葉県夷隅郡大多喜町を走るローカル線いすみ鉄道。JR木原線の廃止とともに沿線自治体が引き受け第三セクター方式で運営をし、地元住民の足として欠かせない鉄道であったが、毎年1億円以上の赤字を出し、廃線の危機に陥っていた。そんな中、民間からの社長公募に応募し社長として就任した鳥塚亮さんが見事に立て直し、2年で黒字化を達成。その再建方法は「需要を創出」し「ブランド化」すること。地域の大事な足で交通手段を守るだけではなく、地域の観光産業を創出する結果にも繋がった。いすみ鉄道の赤字路線を黒字化した戦略、これからの未来ビジョンを伺うとともに、低迷する日本打破のヒントを探る。 |
139 | 12月8日 | サイバーテロの脅威 情報セキュリティを強化せよ |
ゲスト:土屋大洋(慶應義塾大学大学院教授) 昨年、三菱重工業や川崎重工などの大手企業がサイバー攻撃を受け、コンピューターウイルスに感染し、情報が漏洩した可能性があることがわかった。特定の企業の機密情報を巧みに盗み取ろうとする新手のサイバー攻撃。その標的は防衛産業だけに限らない。先端技術や顧客の個人情報を扱う企業はすべてターゲットになり得る。企業はどのような教訓をくみ取り、新たな対応を取っていくべきなのか。日本の利益を守るために必要なシステムづくりなどを検証していく。 |
140 | 12月15日 | 安心して飲める水が世界を救う | ゲスト:小田兼利(日本ポリグム社長) 約40 億人いると言われている世界の貧困層=BOP を「マーケット」と捉え、こうした人たちにも買える安価で、なおかつ生活向上に役立つ商品、サービスを提供しようというビジネスが今、注目を集めている。日本でも水質が汚染されて汚れた水を使わざるえない人々を救済する事を目的に事業展開する企業が存在する。地球の抱える問題を解決すべく尽力する大阪の中小企業、日本ポリグルの紹介を通じて、BOPビジネスとは何か?その在るべき姿とはどうなのかをみせていく。 |
141 | 12月22日 | 植物工場最前線 |
ゲスト:渡邊博之(玉川大学農学部教授) ここ数年、急激に注目を浴びている野菜の植物工場。その植物工場が今、次のステップに移ろうとしている。今年10月、玉川大学が西松建設と連携し玉川大学内に大規模な植物工場を建設しレタスの栽培を始めた。工場の最大の特徴は「LED電球」を使っている点だ。その特徴はある単色の光を浴びせ続けることによって、糖度が5倍に増すレタス、リコピンが10倍になるトマトなど高付加価値であるばかりかオーダーメードの栄養素を持つ野菜を栽培することもできる。さらに通常の栽培期間の3分の1程度の時間で収穫が出来るなど、今後間違いなくやってくる全世界的な食糧危機の切り札としても期待がかかっている。LED電球の照明下で、野菜工場で野菜を生産することは不可能と言われていた20年前から研究を続け、今年ついにLED植物工場の実現にまで至らせた渡辺博之さんをゲストに、LED植物工場の意義・展望を伺う。 |
142 | 12月29日 | 2012年末特別企画 今ニッポンにある希望 |
様々な出来事が起きた日本の2012 年。国内では世界一高いタワーとしてギネス認定を受けたスカイツリーが開園、閉塞感のある日本に明るい話題を提供。また、今年10 月には京都大学の山中教授がiPS 細胞の研究でノーベル医学・生理学賞を受賞し、我々日本人に勇気と元気を与えてくれた。その一方、尖閣諸島などの国際問題など国際関係に緊張感をもたらす出来事も。また、「未来ビジョン」でも様々なゲストを迎え、日本への提言・明るいビジョンを紹介してきました。そこで、今回の未来ビジョンは年末特別編と題し、今年1年間の放送を振り返り、視聴者が来年に向け、元気を蓄えられるような内容にした総集編をお届けする。今年日本に起きた様々な出来事や日本を元気にしたゲストたちなど、コーナーごとにテーマを設け、今年、未来ビジョンに出ていただいたゲストをピックアップし、今年起こった出来事と関連して紹介していく。 |
2013年
回 | 放送日 | タイトル | ゲスト |
---|---|---|---|
143 | 1月5日 | 2013大胆予測 日米関係から見る世界の動向 |
ゲスト:日高義樹(ハドソン研究所主席研究員) 2013年「未来ビジョン」の初頭を飾る番組内容は、日本にとって安全保障上は言うに及ばず、経済面からも大きく影響力を持つ米国。大統領選を精力的に取材された在米ジャーナリスト・日高義樹さんをゲストに迎え、2013年の米国の行方を考察します。そこから見えてくる世界の動向。日本の2013年はどのような年になっていくのか。2013年が日本にとって良い年となることを祈り、明るい展望を語っていただきます。 |
144 | 1月12日 | 北海道を″食″の発信基地に | ゲスト:鈴木忠敏(酪農学園大学教授) 食料自給率日本一の北海道で、「フード・コンプレックス」と銘打ったプロジェクトがスタート。2016年には1300億円の輸出産業にすることを目指す。生産から加工、流通、販売、消費まで一貫した食糧循環システムを構築し、世界中から人々を呼び寄せ産業として成長させる。農・林・漁業などの一次産業が危機に瀕している日本。これは北海道だけに当てはまる事ではない。番組では、「フード・コンプレックス」から見る産業創造、北海道ならではの「食」と一次産業の活性化戦略についての未来ビジョンを考える。 |
145 | 1月19日 | 中国は今 |
ゲスト:石平(評論家) 日本とアジアの抱える問題のほとんどは中国問題である。と、石平氏は言う。その中国が習近平・新体制になり、中国内政をどのようにリードし、どのような対日政策をとるのかは、国防面からも経済面からも大きく日本の国益を左右するものであることは間違いない。習氏 の政治手腕や考え方はもとより、先日の共産党大会において選ばれた新指導部、政治局常務委員7人と政治委員25人の政治的背景などから、今後の中国の姿を考察。そこから見えてくる中国に対して、日本はどうあるべきかを石平氏に伺う。 |
146 | 1月26日 | 日本の水産業を成長産業に | ゲスト:大泉一貫(宮城大学副学長) 衰退していく一方の日本の水産業。特に各地の漁協が弱体化して跡継ぎがいなくてどうにもならないという話になりがちです。日本の漁業権は、浜についた「浜付き漁業権」です。漁業者が一斉に出漁し競争して漁場に到着し、いち早く操業するオリンピック方式。しかし、ノルウェーの漁業は、漁民がバラバラに操業するのではなくて、巨大な船を1艙つくって行います。漁業権はITQという仕組みで権利を与え資源管理と共存させています。その後、ノルウェーの水産業は輸出産業に成長しました。これに着目し日本の水産業復活のヒントを考えていきます。 |
147 | 2月2日 | 品川‐田町に「国際都心」誕生 | ゲスト:市川宏雄(明治大学専門職大学院長) 2011年8月総合特別区域法が制定されて、東京都の一部が規制緩和や税制優遇の特典を受けられる「アジアヘッドクォーター特区」に認定された。なかでも、外国企業の誘致等により、経済成長の大いなるエンジンとなりうると期待されているのが、品川駅周辺のエリアである。2020年に開業するといわれている山手線30番目の駅。品川―田町にできるこの駅に今多くの視線が集まっている。山手線40年ぶりの新駅というだけでもビッグニュースであるが、この新駅を拠点に行われる都市の再開発は更にエキサイティングな出来事である。なぜなら、この予定地とされている品川車両基地跡地は山手線内に残された唯一の大規模開発用地なのである。その広さは約20ha。都心に残されたこの巨大なスペースの有効利用の成否こそが、追い上げ激しいアジアの都市に負けることなく東京がアジアの中心として発展していく鍵を握っている。新駅創設による経済効果や都市再開発が生み出す未来ビジョンを聞く。 |
148 | 2月9日 | 災害ボランティアを通じて考える 有事に必要な備えとは? |
ゲスト:黒澤司(日本財団シニアマネージャー) 私たちは、いつ来るともわからない自然災害に何をどのように備えればよいのでしょうか。たしかに、国や自治体など行政が主体となって災害に強い街づくりを進め、食料や水などの備蓄もされています。先の東日本大震災を受けて、私たちの防災意識も高まっていることも確かだといえるでしょう。しかしながら、実際の備えと言えば防災グッズを用意している程度で、災害発生直後に本当になにが必要かをどの程度考えているでしょう。行政は何を備え、個人は何に備えておけば良いのか。今回の未来ビジョンでは、阪神・淡路大震災や東日本大震災など数多くの災害現場で救助ボランティアとして活動された経験から、黒沢さんに災害時に本当に必要な備えは何かを聞く。 |
149 | 2月16日 | 世界に羽ばたく東急多摩田園調布 | ゲスト:星野俊幸(BECAMEX TOKYU社長) イギリスの情報誌「MONOCLE」による世界の住みやすい都市ランキングで東京は4位、その他にも横浜・福岡なども上位にランクされるなど日本の都市は世界的に高評価を得ている。その評価を支えている理由が「社会インフラ」や「交通インフラ」などのインフラ技術。今、それらの『インフラ』を武器に日本の街づくりを丸ごと輸入する事業が進んでいる。東急電鉄がベトナム南部のビンズン省で投資額1000億円規模の都市開発に「多摩田園都市」を開発し実績を生かし乗り出した。ベトナム街づくりの最前線で働くガメックス東急、星野俊幸社長をゲストに街づくりを輸出する意義を伺う。 |
150 | 2月23日 | リーダーの資質 〜日本に求められる起業家とは〜 |
ゲスト:堀義人(グロービズ経営大学院学長) 「ビジネスは社会貢献が第一の目的、売り上げ、利益は社会に対して価値を提供した結果得られるものだ」と言い切る、堀義人さん。前回ご出演頂いた「未来ビジョン」では教育者としての立場から、トップマネジメント人材を創出するための教育論をお聞きし、教育の場(グロービズ経営大学院)の姿を通じて人材育成のあり方の指針としました。今回は、同氏のもう一つの顔でもある投資ファンドの責任者(ベンチャー企業を中心に投資する400億のファンド)としての立場から、投資するに足るリーダーの資質について、また起業家を育てる現実、その意義と想いをお聞きします。リアル・マネーが飛び交う現場で、求められる起業家像=リーダー像とは?冒頭の言葉にある「ビジネスとは何か」に、つながるであろうビジネスの現実と、起業家論をお聞きします。 |
151 | 3月2日 | ips細胞の実用化に向けて | ゲスト:横山周史(株式会社リプロセル社長) ノーベル医学・生理賞の受賞が決まった山中伸弥教授が開発したiPS細胞は、再生医療の実現や新薬開発など幅広い分野への応用が見込まれ、関連産業の育成や新産業の創出など、日本再生の切り札になるとの期待が大きい。現在、iPS細胞関連の研究やビジネスに必要な特許の許諾を得た企業や団体は、国内外で60社と2年前の2倍に増え、iPS細胞の実用化に向けた取り組みも加速している。そんな中、世界で初めてiPS細胞をビジネスにしたバイオベンチャー企業が「株式会社リプロセル」。リプロセルはiPS細胞から作った細胞を既に製品化し、製薬会社に販売。その細胞で新薬開発が進んでいる。新技術の開発や実用化をめぐる世界的な競争が激しさを増す中、日本が勝ち残るには何が必要か? ニッポンのiPS細胞ビジネスの可能性を伺う。 |
152 | 3月9日 | 和食を世界遺産に |
ゲスト:村田吉弘(日本料理アカデミー理事長) 和食は、観光事業産業にとって、もっとも重要な要素のひつだ。世界遺産に登録されれば、 第一次生産物 の活性化、そして震災以降減少した観光客の増加と不安の払拭と大きな期待が持てる。観光立国を成長産業として捉える日本。今回、登録へのリーダ的存在である。京都、祇園の老舗料亭「菊乃井」の主人・村田吉弘さにんをゲストに、世界文化遺産への申請から見る、日本復興と、輸出産業化の未来ビジョンを聞く。 |
153 | 3月16日 | アジア安定へ 日本がすべきこととは | ゲスト:森本敏(元防衛大臣・評論家) 前防衛大臣という立場にあった森本敏さんを迎え、中国の領空侵犯事件、北朝鮮のミサイル発射事件など就任中に起こった出来事への対応のエピソード、また事件に対する政府、自衛隊などの意識はどのようなものであったか。そしてアジア周辺で挑発行為を行なう中国や北朝鮮への対応はどうすべきなのか、前防衛大臣という立場から政権内部からの視点も踏まえて森本さんにお話していただく。 |
154 | 3月23日 | 加速する「人工光合成」実用化への道 日本がリードする最先端科学が世界を変える |
ゲスト:神谷信夫(大阪市立大学教授) 植物の光合成のように、太陽光のエネルギーを使って水と二酸化炭素からアルコールなどの有機物を工業的に製造する「人工光合成」の研究が日本で急展開している。鍵となる物質の構造解明や実証実験の成功など世界初の成果が相次ぎ、エネルギー問題や地球温暖化を解決する夢の技術が実現に近づきつつある。研究が急ピッチで進展していることを受け、経済産業省も昨年11月、10年間で約150億円を投じるプロジェクトを立ち上げた。資源が少ない日本にとって実現すれば意義は大きい。 |
155 | 3月30日 | 金融緩和が導く好景気 |
ゲスト:浜田宏一(イェール大学名誉教授・内閣官房参与) 当番組でこれまで何回にも渡って主張してきた「金融緩和」によるデフレ不況脱却。先の総選挙にて自民党が大勝した結果、いよいよ本格的な「金融緩和」へと舵がきられようとしている。日銀総裁も変わる事になり、円安、株高へと市場は反応。果たして、「アベノミクス」で日本は閉塞感を打破出来るのか?安倍次期首相の理論を支えるリフレ派を代表する経済学者で内閣官房参与の浜田宏一教授に話を聞く。 |
156 | 4月6日 | 変革の時代のリーダーに望むこと | ゲスト:野田一夫(財団法人日本総合研究所会長・事業構想大学院学長) 井深大、盛田昭夫、松下幸之助、本田宗一郎らとの交流、ドラッカーを初めて日本に紹介、孫正義、南部靖之から師として慕われる等、規格外の逸話を持つ野田一夫さん。85歳の今も日本を憂い様々な提言を続けています。旧来の社会システムからの脱却と新たなイデオロギーを求めて多くの国が模索を続けている昨今、リーダーと呼ばれる人材と密に接してきた野田さんに、彼等に関する逸話を聞きつつ、変革の時代のリーダーに必要な資質、求められる人物像を伺っていきます。 |
157 | 4月13日 | がん患者を救う日本のものづくり技術 | ゲスト:西村幸(株式会社リバーセイコー会長 ) 長野県岡谷市にある従業員100人弱の会社で世界最小のがん治療用の内視鏡ハサミが作られている。その刃渡りは2mm以下の大きさだ。その内視鏡のハサミが医療の現場を劇的に変えている。極小の内視鏡ハサミが出来たことにより、今まで3~4時間かかっていた外科手術が30分程度で終わるようになり、手術に耐えられなかった高齢者のがん治療もできるようになった。更に医師の負担も軽減され、10倍の手術件数もこなせるようになった医師もいるという。この内視鏡ハサミは今や世界中注目を浴びるようになり、会社の売り上げは10年で25倍にまで伸びるようになった。日本の技術を世界に広め、多くの患者を救いたい。世界最小の内視鏡ハサミが変える医療現場、それを生み出した日本の技術の未来ビジョンを伺う。 |
158 | 4月20日 | 中国の動向を予測する |
ゲスト:石平(評論家) 領海・領空侵犯、射撃管制用レーダーの照射など激しく挑発を繰り返し、今アジアの安定を揺るがす行動を起こし続けている中国。経済的に復活の兆しが見えてきた日本にとって、ここの対応を間違うと、再び経済的なダメージを負うことになるかもしれない。そこで以前も番組に御出演くださった中国出身の評論家石平さんに、中国が考える最終目標、そのために起こすであろう行動を分析してもらい、日本が行なうべき対応策を考えていく。 |
159 | 4月27日 | 下水道ビジネスを勝ち抜く |
ゲスト:楠田哲也(九州大学名誉教授) 日本では当たり前のように下水道が完備されているが、途上国を見渡すと東南アジアでの普及率が約30%と言われているなど下水道が完備されていない地域はまだまだ多い。そして、途上国では下水道の整備が追いつかぬまま工場などは乱立し、工場用水や生活用水がそのまま河川や海に垂れ流され深刻な伝染病などの弊害を撒き散らしている。そんな中、優れた下水処理場を含めた下水道を保持している日本のもつ役割は大きい。日本もかつて、高度経済成長時には深刻な水質汚濁が問題となった時代もあったが、それをを克服し、今や世界に誇れる安心な水と安全な衛生環境を持ち、世界から大きな期待を寄せられているという。さらに、2035年までに下水道関連市場は世界的に40兆円規模になると言われているなどビジネスチャンスでもある。日本が世界で下水道ビジネスを勝ち抜く可能性、そして、果たす役割とは何か考える。 |
160 | 5月4日 | 2020東京オリンピックが生み出すダイナミズム |
ゲスト:水野正人(日本オリンピック委員会副会長 東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会副理事長) 2020年のオリンピック開催地決定まで残りわずか。2020年オリンピック・パラリンピック競技大会を目指す招致都市は、バクー、ドーハ、イスタンブール、マドリード、東京と5 都市ありましたが、2012 年5 月のIOC 理事会にてイスタンブール(トルコ)、マドリード(スペイン)、東京の3 都市に絞り込まれました。今後、東京が2013 年9 月7日のIOC 総会で開催都市として選定される為には、何が必要なのか?また、東京でオリンピックが開催されると日本はどう変わるのか?東京オリンピック実現がもたらす未来ビジョンを紹介する。 |
161 | 5月11日 | きめ細やかさを輸出産業に | ゲスト:遠藤正一(ロングライフホールディング代表取締役) あらゆる産業がグローバル化の波にさらされている昨今、日本のかつて基幹産業であった自動車・エレクトロニクスは苦戦を強いられている。そんな中、今までは輸出産業となり得なかった日本人が持つ「きめ細やかさ」「思いやり」「サービス」などを武器に海外進出を果たしたのが、日本の老人ホーム経営の老舗企業ロングライフホールディング。この会社では昨年3月に中国で海外初となる老人ホームを建設、日本で培ったきめ細かい介護サービスを武器に盛況を博している。更に昨年12月にはインドネシアで老人ホームを建設する事も決定した。私たち日本人が持つ素晴らしいサービス心を再認識するとともに、それを産業化するヒントを探る。 |
162 | 5月18日 | なでしこジャパンに学ぶ 組織マネジメント |
ゲスト:佐々木則夫(なでしこジャパン監督) 世界各国で女性の社会参画が進む一方で、日本はあまり進んでいない。国際的な非営利団体「世界経済フォーラム」が発表した、2012年度の国別評価によれば、調査した135か国中、日本はなんと101位の低さ。これが日本の国際的な評価なのです。では、如何にすれば、日本女性の持てる力を発揮し、社会に還元することができるのか?今回は、日本女子サッカー代表チーム「なでしこジャパン」を通じて、その力の引き出し方を探ります。 |
163 | 5月25日 | 林業からはじまる地域再生 | ゲスト:牧大介(株式会社西粟倉 森の学校代表取締役) 過疎化、高齢化で疲弊する地方。特に農山村部の人口の減少と高齢化は著しい。そんな中、林業によって地域再生に取り組む山村がある。岡山県の西粟倉村だ。村の面積の9割以上が森林を占める。日本の林業の現状は、国内自給率は2割。年間所得は平均でおよそ30万円。その為に多額の補助金むが注入され、残念ながら「業」として成立していない。しかし西粟倉村では、「百年の森構想」というプロジェクトのもと「林業を事業家」した。村の林業をプロデュースするのが、2009年に設立された「株式会社森の学校」。その代表を迎え、日本の地域再生の未来ビジョンを伺います。 |
164 | 6月1日 | 離島から始まる日本再生 |
ゲスト:山内道雄(島根県隠岐郡海士町町長) 都市と地方の格差拡大が止まらない日本。社会インフラの不備、産業の衰退、過疎化、高齢化…。こうした苦境から立ち上がろうと、チャレンジを続ける島がある。今や地域再生のモデルとして全国にその名を知られるようになった日本海に浮かぶ小さな島、島根県隠岐諸島、海士町だ。海士町では、町職員、町民、そしてIターン(都会出身者が地方に移り定住する事)者が三位一体となって島全体の活性化を図った結果、新しい産業ができ、若者が集まる元気な町になったという。その取り組みと地域再生、日本復活の未来ビジョンを伺う。 |
165 | 6月8日 | 農業経営の新しいカタチ |
ゲスト:岩瀬弥隆(クリアライズ社長) 日本人の食スタイルが大きく変化した今もなお、食を支える農業の現場は旧態依然としている。生産者はただ作るだけ、それを農協が買い上げて市場へ持ってゆき、仲卸が小売業者に販売するといった一方通行のビジネスである。これを新しいカタチにすることで、大きな市場が生まれる。そのことを体現した方が今回のゲスト岩瀬氏である。同氏は生産者と消費者を結ぶ、言わばコーディネーターとして、生産者と顧客の間で新たな需要の創造を目指している。 農業はビジネスとしても、まだまだ可能性に満ちた分野である。TPP 参加に揺れる日本の農業。世界の中で勝ち抜くヒントがここにある。 |
166 | 6月15日 | 3Dプリンターがもたらす産業革命 | ゲスト:原雄司(株式会社ケイズデザインラボ社長) 近年、製造業を中心に様々な業界から熱い視線を浴びている最新のテクノロジー3Dプリンター。オバマ大統領が一般教書演説で「3Dプリンターは、あらゆるものづくりに革命をもたらす。新たな産業がアメリカから生まれるにちがいない。」と言及。米ワイヤード誌編集長クリス・アンダーソン氏の新著『MAKERS―21 世紀の産業革命が始まる』で詳細に取り上げられたこと等がその大きな要因といわれてる。ものづくりから、デザイン、アート、医療、エンターテインメントまで、様々な分野に大きな変化をもたらすであろうとされている3D プリンター。一体どのような技術で、どのような広がりを持つのか?そして、その夢の技術が日本にもたらしうる物とはなにかを紹介する。 |
167 | 6月22日 | 海洋エネルギーを世界へ |
ゲスト:池上康之(佐賀大学准教授 海洋エネルギー研究センター・副センタ―長) 海洋温度差発電の世界唯一の実用実証プラントが沖縄本島の西約100キロの久米島で動き出した。島の東海岸にある沖縄県海洋深層水研究所に出力50キロワットの発電プラントが完成、4月半ばから実験を始めた。海洋深層水を活用し、島全体の電力系統にもつなげる。発電のポテンシャルは約2800メガワットあり、沖縄の総電力需要を賄えるという試算もある。実証実験の中核を担うのは40年以上海洋温度差発電の研究をしている佐賀大学海洋エネルギーセンターだ。同大学は1994年に、熱効率がトップレベルの「ウエハラサイクル」を開発。12カ国で特許をもつ。今回番組では、海洋エネルギーから見る未来ビジョンに迫る。 |
168 | 6月29日 | ニッポンのミライ |
未来ビジョンでは「日本の未来を元気にする」 「日本の未来は明るい」というイイシラセを紹介してきました。ようやく経済再生の兆しが見え、元気を取り戻しつつある日本。ここで一度番組を振り返り、これまでにゲストの方がお話してくれた「未来の種」が現在どのような状況になっているのか検証し、振り返っていきます。 |
169 | 7月6日 | 日本のベンチャーを革新する 日本人が海外で戦うために必要な事 |
ゲスト:徳重徹(テラモーターズ社長) 日本の電動二輪ベンチャーという全く新しいジャンルに飛び込み、たった2年間で国内トップシェアとなったテラモーターズの徳重社長。前回出演時には、シリコンバレーでのインキュベーター経験からEV 参入への想いについてお話を伺いました。昨年末、フィリピンに資本金2億円の現地法人を設立。フィリピン政府が推進するタクシーのEV 化事業に参入。二年以内に現地に自社工場を設立し、年間1 万台の量産体制に入るという。また、書籍「世界に挑め!」を上梓。「国境」の枠にとらわれずにビジネス展開する意義について説き、話題を呼んでいる。日本のベンチャー企業がいかにして海外の大規模なプロジェクトに挑戦していくのか?「日本再生」の鍵となりうる夢溢れる未来ビジョンを伺っていく。 |
170 | 7月13日 | 起業家支援で未来を創る 新しい起業家育成のカタチ |
ゲスト:榊原健太郎(株式会社サムライインキュベート代表) 榊原健太郎、38 歳。起業間もない経営者に的を絞って投資する投資会社「サムライインキュベート」を2008 年に設立した。独自のスタイルで単なるベンチャーの起業支援に留まらずに、起業家と伴走。若き起業家の為に起業支援施設「サムライスタートアップアイランド」を運営。日本の経済再生が期待される今、もっとも重要なのは新しい成長の可能性を秘めたビジネスの創造である。単に一攫千金を夢見るのではなく社会貢献をベースに起業家支援に取り組む若きサムライの心意気を紹介。日本が優秀なベチャーで再浮上する夢溢れる未来ビジョンを紹介する。 |
171 | 7月20日 | クールジャパンが目指すもの | ゲスト:小田切未来(経済産業省クール・ジャパン海外戦略室長補佐) 今、日本のポップカルチャーであるアニメやファッションは、海外で大変な人気を博している。それら日本の文化はクールジャパンと呼ばれ、新たな成長戦略のキーとして脚光を浴びています。安倍政権は海外に向け、戦略的にクールジャパンの輸出を行なうことで、日本経済の成長を促進させていく。クールジャパンの輸出が成功することで、日本経済にどのような効果が現れるのか。そのための戦略とは何か? クールジャパンがもたらす未来ビジョンに迫る。 |
172 | 7月27日 | 日本発!注目の新素材 セルロースナノファイバー |
ゲスト:矢野浩之(京都大学生存圏研究所教授) 金属やプラスチックが主流だった自動車やスマートフォンなどの素材で、最近注目を集めているのが、パルプから作る新しい素材、セルロースナノファイバー(CNF)。紙の原料である植物繊維(パルプ)を解きほぐして作った超極細繊維で、鉄と比べ5分の1という軽さながら、5倍以上の強度を持つ。電子機械や自動車部品などの強度を高め、軽量にできる等の長所を持つCNFへの期待は大きい。今、日本の産業界は炭素繊維に続く日本発の新素材としてCNFを飛躍させられるかどうかが問われている。このセルロースナノファイバーの第一人者、矢野浩之教授をゲストにこの新素材がもたらす未来ビジョンを紹介していく。 |
173 | 8月3日 | 世界へ貢献する技術革新 日本から発信する農業テクノロジー革命 |
ゲスト:森有一(メビオール株式会社代表取締役社長) 番組では植物工場など新しい農業のカタチを紹介してきました。今回は取り上げるのは、特殊なフィルムの上で作物を栽培する日本発の革新的な農業システム、アイメック農法。この農法は、土壌で栽培する必要がなく、フィルムがあれば砂漠やコンクリート上でも農作物の栽培が可能。実際にドバイ近郊の砂漠でこのフィルムを使ってトマトを栽培した実績もある。このアイメック農法を利用して企業が農業事業に参加したり、若者の農業参入も容易になるなど、日本の農業の活性化が期待される。また人口爆発や砂漠化が広がる世界において、場所を選ばないこの農法は食の安定供給につながる可能性がある。スタジオに開発者お招きして、この農法が日本の農業にもたらすものとは何か。未来の農業のあり方に変化はあるのか、世界の食料供給に貢献できるのかお話を伺う。 |
174 | 8月10日 | 日の丸海洋資源開発 「メタンハイドレー ト」実用化への道 |
ゲスト:河野博文(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構理事長) 愛知県沖の東部南海トラフ海域で3月中旬、次世代エネルギー資源の「メタンハイドレート」か ら天然ガスを取り出す産出試験に世界で初めて成功。海底に存在するレアアース(希土類)の探査もいよいよ本格化する。領海を含む日本の排他的経済水域(EEZ)の広さは世界6位を誇っており、「日の丸資源」ともいえるエネルギーや鉱物の開発が、これまで手つかずだった海底を舞台に熱を帯び始めている。メタンハイドレートはメタンガスと水が低温・高圧の状態で結晶化した物質で「燃える氷」とも呼ばれる。埋蔵量は試験海域だけでも国内の天然ガス消費量の10年分以上。日本の周辺海域だと約100年分にのぼるとの推計もある。急速に進展する海洋資源開発の実用化への道、レアアース等の採掘の可能性、日本の技術力や採算性を含めて「日の丸海洋資源開発」がもたらす未来ビジョンを聞く。 |
175 | 8月17日 | グローバル市場で活躍する | ゲスト:荒巻基文(産業能率大学教授) 経済の再成長へ向かって歩みを進めている日本。市場がグローバルとなっている現在、世界で通用するビジネスパーソンの育成がさらに成長を加速させることになるであろう。ただ、グローバルで活躍できる人材をどう育てていくのか、またどんなスキルが必要なのか、企業でのリーダー候補を指導する人にとっては育成の仕方に悩む人もいることだろう。その人材の育て方、グローバル市場で伸びていく企業に共通することなど、世界に通用する人材・および企業の、スキルや強みなどを伺い、これからの日本の成長に向けて、参考になるお話を伺う。 |
176 | 8月24日 | 個性的な大学教育が日本を変える | ゲスト:野田一夫(財団法人日本総合研究所会長・事業構想大学院大学学長) 井深大、盛田昭夫、松下幸之助、本田宗一郎らとの交流、ドラッカーを初めて日本に紹介、孫正義、南部靖之から師として慕われる等、各界のリーダーと呼ばれる人々とのエピソードをお話いただいた野田一夫さん。前回の放送で紹介しきれなかった部分に数多くのユニークな大学を創設してきた教育者という側面があります。立教大学の人気学部である観光学科、学生総数は2000人に満たないが抜群の就職率や実業界出身の教授陣で人気の多摩大学、「高度な実学による地域貢献」、「地域に根ざし世界に開かれた大学」という理念を掲げた少人数制の公立宮城大学、そして、港区青山に新たに誕生した事業構想大学院大学。野田さんが創設に携わった大学はどれも非常に個性的な人気校ばかりである。少子化により大学のあり方も大きく変わろうとしている現在の日本。変革の時代に求められる大学像、そして大学教育の在り方についてお話を伺います。 |
177 | 8月31日 | シニアライフに生きがいを シニア起業が生み出す活力 |
ゲスト:片桐実央(銀座セカンドライフ社長) 「定年を機に夢を実現したい」「自由に仕事がしたい」。熟年世代でビジネスを立ち上げる“シニア起業”が増えている。2011年版の中小企業白書によれば、50歳以上の起業家の割合は1979年の8.9%から、2007年には42.1%と、ほぼ倍に。シニアの強みは、経験と知識、そして幅広い人脈だ。しかし、ハンディも少なくない。経験が生かせる分野はすでに市場が成熟化していたり、体力や気力が情熱に追い付かなかったり…。50歳以上が始めた企業が赤字や廃業に追い込まれる割合は、他の世代に比べて高いのが実情だ。日本経済の活性化にもつながると期待がかかる“シニア起業”。中高年の起業を支援するコンサルタント業「銀座セカンドライフ」を立ち上げ、数多くのシニア起業家と日々、奮闘する若き女性社長 片桐実央さんをゲストに、シニア起業成功の秘訣、シニア起業の増加が日本にもたらすパワー、未来ビジョンを紹介する。 |
178 | 9月7日 | 日本版NSC国家安全保障会議創設 日本の国益を守るには |
ゲスト:宮家邦彦(キャノングローバル戦略研究所 研究主幹) 日本政府は6月7日、外交・安全保障政策の司令塔となる日本版「国家安全保障会議(NSC)」を創設するための関連法案を閣議決定した。今国会に提出し、秋の臨時国会で成立を目指す。北朝鮮問題など東アジア地域の安保環境の変化を踏まえ、官邸主導で外交・安保政策を推進するのが狙いだ。安倍晋三首相は閣議前の安全保障会議で「わが国を取り巻く安保環境は非常に厳しい。この法案をできるだけ早く成立させたい」と強調している。国家安全保障会議の創設に関する有識者会議のメンバー、宮家邦彦氏をゲストに日本版NSC創設の狙いや意義、さらに現在日本が抱える安全保障上の課題を紹介、日本の国益を守るための未来ビジョンを聞く。 |
179 | 9月14日 | いじめがなくなる未来を目指して |
ゲスト:井澤一明(一般財団法人子供からいじめを守ろうネットワーク代表 ほぼ毎年自殺者を出してニュースとなり、深刻な社会問題のひとつとされながら、解決への方策がなかなか見つからない学校でのいじめ問題。こうした現状に、国もいじめ対策の法整備に向けた動きが進んでいる。今国会で与野党それぞれの「いじめ対策法案」が審議されることになりそうだ。いじめ件数自体もその数を増している現状がある。2012年4月~9月までの全国の小中学校でのいじめ件数は14 万4054 件と、2011 年度の7 万231 件のほぼ2 倍に。そこで今回は長年現場でいじめ問題の解決に尽力している井澤さんに、いじめ現場の実態や学校が抱える問題点、また与野党それぞれが考えている「いじめ対策法案」についての見解、法整備されることで教育現場は変わるのかなど、お話を伺い、いじめ問題解決の可能性に迫る。 |
180 | 9月21日 | 世界が注目する KUMADAI不燃マグネシウム合金 |
ゲスト:河村能人(熊本大学大学院自然科学研究科教授) 日本で開発された新素材がまた世界から認められた。それは熊本大学で開発された不燃・耐熱マグネシウム合金の2 種類。今年4 月、アメリカにある米連邦航空局(FAA)は、新しい燃焼試験の基準を世界で初めてクリアしたと発表。マグネシウム合金は実用された金属の中で最も軽いが発火しやすいため、今まで、FAAが民間航空機への使用を禁じていた。現在、飛行機に使われている主な素材は、戦前の日本で生まれた「超超ジェラルミン」というアルミニウム合金。この度開発された不燃マグネシウムは、より軽く、強度に優れており、さらに耐熱性もあるという判定も受けた。この新素材は航空、鉄道業界から、車体軽量化による燃費率の向上などの視点で注目を集めている。今回は開発者である河村教授をお招きし、この日本発の素材の利点や世界にもたらすインパクト、産業界に与える影響、また「泥沼から這い上がる」精神で開発してきた思いについてお話を伺う。 |
181 | 9月28日 | 「世界で勝てる人材となるために」 ~グローバル・スキルを身につける~ |
ゲスト:マイク小池(アドバンテック株式会社 社長) ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われた1980 年代は、年功序列・終身雇用といった日本型経営のスタイルがもてはやされました。しかし、1990 年に入るとそれは通用しなくなり、完全に実力主義の世の中となってきたといえるでしょう。欧米を中心とした企業株主資本主義とでも言うべき考え方が日本にも導入され、会社は株主に対して最大の価値の還元を目指さなくてはならなくなりました。ビジネスパーソンは、そんな会社に貢献できることが求められています。このグローバル・スタンダードの善し悪しについての議論は別に、現実には日本企業もこの立場でビジネスを展開していることを考えれば、そのなかで価値を発揮できる人材にならなけれ、ビジネスパーソンとしての個人も日本企業も、国際競争の中で生き残れない。そこで、今回の「未来ビジョン」では、ゲストの小池氏がシリコンバレーで身につけたノウハウと、MBA で習得するノウハウのうち実際に使えたと実証済のノウハウを具体的にお話しいただき、世界で勝てる人材となることへのヒントを探ります。 |